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2010年4月 Archive
シェ・トワ 二子
- 2010年4月30日 07:55
田園都市線の二子新地駅を下りて
商店街を大山街道の方に向かうとすぐ右側に
3階建ての「シェ・トワ 二子」という建物があります。
1,2階が店舗で3階がオーナー宅だったものが売却され
新しい所有者が自宅部分を「シェアハウス」に改修して
先週末にその部屋の見学会がありました。
私はシェアハウスには以前から興味を持っていて
昨年8月の「賃貸住宅フェア」で行われたシェアハウスの入居者による
トークセッションにも参加し、その様子はブログにも書いた通りです。
2階の玄関を入り階段を上がるとリビング・ダイニングがあり
キッチンを通って廊下を抜けると6帖の居室が6室あります。
各々の部屋には収納部分が無く、洋服用のハンガーパイプと棚が
そのまま壁についています。
これは「6帖」という部屋の広さを優先した結果です。
賃貸条件は家賃と管理費をたして約7万円ですが
この広さのワンルームをこの地域で探せばおそらく
8万円は下らないでしょう。大家さんもこの広さのフロアを
普通に賃貸するより収入はずっと多くなります。
うまく行けば入居者とオーナー双方にメリットのあるのが
「シェアハウス」なのですが、問題は浴室などの水回りやLDKを
共同で利用することが、他人に気を使って「わずらわしい」と感じるか
あるいは皆で生活できて「楽しい」「寂しくない」と感じるか?
私たちは、今の若者は他人との係わりや干渉を嫌がるもの
と考えがちですが、本当にそうなのでしょうか?
最近、大学の学食に一人で入れない若者が増えているそうで
その理由は「一人でいる」のを見られるのがいや、というもの。
また大学を中退する一番の理由は「友達ができない」ことで
自己を貫き孤高に生きる、という人は少数派なのかも知れません。
今後ますますシェアハウスは増えると思われます。
(社長)
「更新料」裁判
- 2010年4月24日 18:22
当社では本日「『更新料』裁判の基礎知識と対策」という
テーマでお客様セミナーを開催し、神奈川宅建協会顧問の
立川正雄弁護士にご講演いただきました。
昨年、京都地裁、大阪高裁で更新料無効の判決が出たことは
ほとんどの大家さんにとってたいへん気になるところです。
今までは問題のなかった更新料の返還を求める訴訟の根拠は
平成13年に施行された消費者契約法にあります。
この第10条に「消費者の利益を一方的に害する条項の無効」が謳われ
契約の特約などで、消費者の責任を民法などの一般の法律に比べて
重くしている場合、これを無効とするいうものです。
更新料は民法や借地借家法に規定がないので、賃貸契約では特約で
その支払いを定めていますが、それがこの条項に当って
消費者の利益を「一方的に害している」かどうかが争点になります。
もともと消費者契約法は、例えばエステやリフォーム等で
言葉巧みに無知な消費者を誘って高額の契約を結ばせる商法など
「プロの事業者がアマチュアの消費者を食い物にする」ことを
防止するため制定された法律とのことです。
情報や交渉力に圧倒的に優位な事業者と、知識等が少ない消費者が
対等に契約をすると、事業者がその優位な立場を利用して、消費者に
不利な契約を押し付ける危険がそのある、という前提に立っています。
また第2条に「消費者」とは個人(事業として契約するものは除く)であり
「事業者」とは法人、団体及び事業をしている個人という定義があって
借主が会社の場合や、個人が店舗や事務所を借りる場合は適用されません。
「個人の事業者」の定義はあいまいで、自宅を貸す程度なら
事業者ではないが、何室か賃貸物件があるとそう見なされるようです。
これでは何もかも入居者有利の世の中になってしまう感がありますが
今日の講演を聞いて、必ずしもそうではないことが分かりました。
その理由の第一はまだ最高裁の判決が出ていない、ということ。
そして更新料無効の判決の事例はほとんどが関西で、更新料を2年で
実質4ヶ月以上取っているなどこの辺ではまず無いようなケースばかりです。
実際に立川先生の事務所で担当した裁判では勝訴しているし
中原区内に多い「1ヶ月の更新料」というのはまず大丈夫だろう
というのが今日の結論でした。
(社長)
泉進会
- 2010年4月 8日 16:37
昨年小泉前首相が引退し、次男の進次郎氏が衆議院に当選
このたび「泉進会」という新たなモーニングセミナーが始まり
今朝その第1回目が開催されました。父親のときには
100人位だった参加者が軽く2倍を超えています。
まず経済評論家の田中直毅氏の講演があり
中国の近代化が進み、日本を追い抜くほどになった今、日本は
逆に「脱近代化」つまりポストモダンの時代に入っていること。
IT革命により「競技はフラットなフィールドに移行した」
(インドのIT企業、インフォシスのニレカニ氏の言葉)ので
いま企業は国境や人種に関係のない競争の場にさらされ
それに耐えられるところのみ生き残れる、など
グローバルな視野からの企業経営の革新を力説しました。
その後に進次郎氏が登場、10分ほどスピーチを行いました。
話はアメリカのシンクタンクにいたときに、田中氏の講演にあった
インドのインフォシスを訪問したことがあり、その素晴しい環境と
外側にあるスラム街のギャップに驚いたことから始まり
日本もかつては発展目覚しいインドのように
掲げた目標を達成できなかったことはなかったこと。
自分にはまだ日本のポストモダンのビジョンを示す知識はないが
皆から意見を寄せていただき、これを実現させたいということ。
社会保障、環境保持、安全保障の3つが国の関与すべき分野で
それ以外は基本的に地方に権限を委ねていきたいこと。
またケネディの「国があなたに何をしてくれるかではなく
あなたが国に何をできるかを考えて欲しい」という言葉を引き
これこそ自民党がもつべき精神だと思うということ。
最後に今の小泉事務所に父親のスタッフで残ったのは一人で
28歳の新人を支えるには経験不足だが共に成長していき
いずれ彼らにきちんと待遇をしてやりたいこと・・・。
これらをよく通る声と堂々とした態度と分かり易い表現で話しました。
私は20代でこれほど人を引きつけるスピーチができる人を知りません。
彼についての予備知識は全く無かったのですが、今日初めて接して
日本が今求めているのは「このようなタイプ」の政治家だと
強く感じました。
(社長)
ペットケアマンション
- 2010年4月 6日 08:24
当社では敷地が等々力緑地に面している
素晴しい環境の賃貸マンションを建設中で
先週土曜日に現場で定例打合せがありました。
多摩川の土手までも3,4分の立地ですが
交通は武蔵中原駅から徒歩18分なので武蔵小杉駅まで
市民ミュージアム前からバスに乗るのが現実的です。
昨年、この土地に建物を建て当社で借上げてほしい
との依頼がありました。環境は抜群なのですが
駅から少し遠いということ、戸数が50戸を超えることから
何か特徴のあるマンションを提案することになりました。
そして提案したのがペットと共生するマンションです。
現在国内で飼われている犬と猫の総数は2,700万匹で
何と15歳以下の子供の数を上回っているそうです。
単なる「ペット可」物件は珍しくなくなりましたが
これは入居率が落ちてきて後から苦し紛れにペットを飼うことを
認めるようにしたケースが多いのです。
当社が企画したのは、ペットのための様々な設備があり
サービスを提供する「ペットケアマンション」です。
まず入り口脇には専用の足洗い場と汚物処理ダスト
西棟と東棟のあいだにはドッグランがあります。
散歩に連れ出せない場合にはここで運動をさせて
ペットの無駄吠えの原因といわれるストレスを解消します。
また専用のトリミングルームでは月に1回
ネイルカット(爪切り)や臭いの原因となる
肛門腺絞りなどの無料のサービスを受けられます。
先週の打合せでは、サービスを提供するアドホック㈱の担当の方が参加
建築主に具体的な内容の説明をしてもらいました。
当社では今後もこのような「コンセプトマンション」を提案していきたいと思います。
(社長)
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