Home > Archives > 2008年4月 Archive

2008年4月 Archive

中原堰

  • 2008年4月25日 21:35

市内の宮前区から高津区を通って
多摩川に流入している平瀬川という川があります。
江戸時代にこの川から今の中原区へ
農業用水を引くために「中原堰」と呼ばれる施設が
現在の溝の口駅から約200mのところに作られました。

ここから取水された用水は新城、下小田中、上小田中
の農地を潤しましたが、水田の減少と共に川も荒廃し
やがて姿を消しました。

近年、川崎市はこの上に駐輪場を計画しましたが
この堰の保存を要望する郷土愛好家のグループの声に応えて
堰を壊さずにそのまま埋め戻してその上に説明板を設置し
今月23日にそのお披露目式がありました。

%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E5%A0%B02%20004.jpg


当社では昨年行われた取水口の遺構の発掘調査や
説明板に載っている当時の堰の様子を描いた絵図の作成に
協力させていただきました。

堰は高津にあるのですが
大正時代には中原の人々の手により
立派なコンクリート製のものに改築されました。

側壁に埋められていた、当時の中原村の村長はじめ
5人の中原の建設委員の名が刻まれた石版を見ると
地元へ命の水を引き込むために費やしたであろう
様々な労苦を想像することができます。

(社長)

%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E5%A0%B0%EF%BC%91%20002.jpg

御岳講

  • 2008年4月21日 10:43

毎年4月18日は地元新城の「御岳講」の日です。

御岳山は東京の青梅市、秩父多摩国立公園内にあり
古くから山岳信仰の霊山として多くの人が訪れ
江戸、天保年間の「御嶽山壇中姓名帳」の中には
新城村の人々の名前があるそうです。

%E6%96%B0%E5%9F%8E%E8%AC%9B0133.jpg

娯楽などほとんどなかった時代に
年一回の御岳詣を村の人たちがいかに
楽しみにしていたかは容易に想像ができます。
御岳山までは新城から約50キロの道のりですので
立川あたりで一泊して行ったのでしょうか。

今はケーブルカーで御岳山駅まで行き
茅葺き屋根の宿坊などを見ながら
なだらかな上り坂を約30分登って行くと
武蔵御嶽神社に到着します。
現在の拝殿は元禄の時代に徳川幕府により
造営されたものです。

宿坊は本来僧侶のための宿泊施設でしたが
平安時代に寺社参詣が貴族や武士のあいだに普及して
僧侶以外の人も泊れるようになりました。

平成19年には「美しい日本の歴史風土百選」のなかで
「御岳山・御嶽神社」が準百選に選ばれました。
ゴールデンウイークに新緑の御岳山詣でなどいかが?

(社長)

s-%E3%81%8A%E7%A5%9E%E6%A5%BD0123.jpg
  新城講で奉納した江戸中期より伝わる太々神楽

歌舞伎座

  • 2008年4月12日 18:05

昨日、地元の信用金庫の観劇会で歌舞伎座に行って来ました。

昼の部は3本立てで私が感銘を受けたのは3番目の「刺青奇遇」。
これは「一本刀土俵入」などを著した長谷川伸の原作で
人情の機微を描いた昭和の新歌舞伎の名作と言われているそうです。

これを当代の2大スターの玉三郎と勘三郎が共演
夫婦の情愛をたいへん巧みに表現した熱演で
私は不覚にもハンカチを濡らしてしまいました。

こう書くと、私が歌舞伎通のように聞こえるかもしれませんが
実は、初めて歌舞伎座に行ったのはほんの5,6年前なのです。

子供の頃から音楽といえば洋楽一辺倒でしたが
年とともに端唄、長唄、謡いなどの邦楽にも
だんだん興味を持ちはじめていました。
それでも不思議と歌舞伎座へ行く機会は
その時までありませんでした。

歌舞伎を見るなら東銀座の歌舞伎座。

歌舞伎座は明治22年に開場
大正14年には今のものの原型となる
桃山様式風の鉄筋コンクリート造の建物が完成しましたが
昭和20年には空襲で大屋根が落ち、内部が焼失しました。

その後昭和26年に現在の形に復興され
数多くの名舞台を送り出した歌舞伎座は
昭和63年には開場100年を迎えました。

しかし数年前、松竹は歌舞伎座の再開発を計画し
劇場は新しい高層ビルの下に入る、ということを聞いたとき
世界に誇れる日本の伝統文化の殿堂とも呼ぶべき建物を
どうして壊さなければならないのか、と思いましたが
幸い何かの理由で計画は現在中断しているようです。

ガラス張りのビルに入って歌舞伎を鑑賞することは
想像するだけでも興ざめだと私は思うのですが・・・

(社長)

%E6%AD%8C%E8%88%9E%E4%BC%8E%E5%BA%A7.jpg

職場の教養

  • 2008年4月 3日 17:09

当社では今月から朝礼のやり方を一部変更しました。
「職場の教養」という30ページの小冊子を輪読することにしたのです。

当社の加盟しているあるグループの
新年研修会が1月にありました。
参加している中ではNo.1の実績の会社の人との懇談の中で
朝礼のやり方を聞いてみると、毎日「職場の教養」を読んでいる、とのこと。
早速取り寄せて、当社でも購読することを決めました。

「職場の教養」は毎月1冊発行され、1ヶ月30日分の
毎日異なるテーマに基づく短い文章が載っています。

例えば4月1日は「チャンスを引き寄せる努力」というテーマで
人事異動で昇進した同僚をうらやむ社員に
先輩から「彼は人の見えないところで努力を続けて
自分からチャンスを引き寄せてそれを掴んでいるのだ」
と言われて初めて確かにその同僚が人より早く出勤し
机の整理整頓をしていることに気がつき
翌朝、いつもより30分早く出社してみた
というような内容が400字程度の文章で表されています。

「教養」を辞書で引いてみると
「学問や精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさのこと」
とあり、いずれにしても一朝一夕で得られるものではありません。
活字離れが言われて久しい若者に読書を勧めるより、毎日朝礼で
一話ずつ読んでゆく方が時間はかかりますが効果的だと思い、始めました。

企業倫理が問われている昨今、社員各々が本当の教養を身に付けられるよう
毎日一歩ずつ進んで行きたいと思います。

(社長)

%E8%81%B7%E5%A0%B4%E3%81%AE%E6%95%99%E9%A4%8A.jpg

Index of all entries

Home > Archives > 2008年4月 Archive

Search

ページ上部へ戻る