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カーティス教授

  • 2010年6月 3日 18:06

今朝、小泉進次郎議員の2回目のモーニングセミナーが
グランドプリンスホテル赤坂で行われました。丹下健三が設計した
この40階建てのホテルも来年3月で営業を終了、解体されるそうです。


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セミナーの講師はアメリカ・コロンビア大学政治学教授であり
早稲田大学でも教鞭を取っているジェラルド・カーティス教授です。
今日の毎日新聞には教授の対談が大きく載っていました。


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教授は毎年ニューヨークで講演を行っていますが
ここ5年はそのたびに日本の首相が変っていて、昨年秋の講演では
鳩山政権が誕生したので「来年来るとき首相は変っていないだろう」
と言ってしまった手前、今年はアメリカに行きにくい、とのこと。

教授は「政治主導」とは政治家が官僚をうまく動かすことなのに
民主党の「官僚を排除する」という考えの間違いを力説し
それによって今、官僚のモラルが低下しているだけではなく
東大の経済学部の優秀なトップ10の学生が外資系金融機関に流れて
官僚を目指す人間がいないことを東大の教官が嘆いていた話を
紹介しました。

また沖縄・普天間の件は、国内で合意していないことを
アメリカに約束してしまったことも問題なのですが
それ以上にそれ自体が日米安保の問題の象徴になってしまい
21世紀の日米の同盟のあり方や、アジア地域の安定のために
日本のすべきことの論議が飛んでしまったことの方が問題とのこと。


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また日本には二世議員が多く見られるが、それには2つあり
1つは別に継ぎたくなかったのに親から言われて継いだケース。
もう1つは父親の政治の世界を見聞きした上で自ら志すケース。

数年前に、アメリカで2年英語の勉強をしたいと訪ねてきた青年が
今の進次郎さんで「1年は必死で英語に取組んで、もう1年は
大学院でマスターを取ったほうがいい」とアドバイスをしたが
父親・純一郎氏から頼まれたことは一度も無かったそうです。


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最後に進次郎議員がスピーチ、「あのアメリカの2年間がなければ
今の自分は無かった」と次のようなエピソードを紹介しました。

大学院の試験がやっと終り友達に「飲みに行こう!」と誘ったら
彼は何と「これから図書館に行くんだ!」
「エー?今日ぐらいいいじゃないか」と言うと
「でも学生の仕事は勉強することだから・・・」これを聞いて
自分がどんなに頑張ったと思ってもそれ以上の人がいること。
自分が楽をしたいと思ったとき、楽をせず頑張っている人がいることを
強く思い、それを忘れないようにしている。

アメリカから帰ったとき父親から「将来どう考えているんだ?」
と聞かれたので「政治家になりたい」と言うと
「そうか、それなら勉強しないとダメだぞ」のワンフレーズだけ。

昨年の選挙中、罵声を浴びせられ、ペットボトルを投げられても
何とか踏ん張れたのは、自分が望んだ道だったから、と回想しました。

最後に29歳の最年少の自分が国会議員である意義について
「今、自分たちの世代には少子高齢化、人口減少、国の借金増大
などの重い荷物がのしかかっているが、これを何とか解決して
その次世代に感謝されるような世代になりたい」という発言を聞いて
この閉塞した今の日本の政治状況を打破できるのは
このような志を持った若者しかいない、という感を強くしました。

(社長)

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