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エーワン精密

  • 2012年4月12日 17:02

昨年より参加している「創新塾」のOBが中心の
「創新ネットシティ」の集いに一昨日参加しました。
記念講演の講師は㈱エーワン精密の梅原勝彦相談役です。

同社は38期連続で経常利益率35%超、自己資本比率が
92%!というジャスダック上場の超優良な「町工場」です。

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今年73歳になる梅原さんは父親の会社が倒産して
12歳からネジ工場で働き始め、26歳の時に実兄を誘って
自動旋盤の工具を製造する会社を興しました。

3年後年商が1500万円のときに、2000万円の自動旋盤機の
購入を計画しますが兄の反対にあい、3人を連れて1965年に
独立したのが今の会社。取引銀行すべてに融資を断られ
取引のなかった三菱銀行が融資をしてくれてこの機械を購入。
結果、借金は1年で完済したそうです。


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その後借金をしたことは一度もなく、シェアは6割を超え
注文は電話とFAX、納品は宅配便、集金は振込、と順調だが
社員が顧客を訪問しない状況を見て、これではいけないと
1999年に全くやってなかった特殊刃物の製作にチャレンジ。
進出9年でこの分野が会社の利益頭になったそうです。

梅原さんは将来の投資は、仕事が絶好調の時に行うべきで
景気が悪くなって色々考えても遅い。そしてポイントは
その事業が世の中に必要か?やりようで利益が出せるか?
万一でもその分野のTOPになる可能性があるか、の3つ。


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特徴の短納期については、製造期間を詰めるのではなく
取りかかるまでの時間を詰めること!そして今日の仕事は
今日行うこと!これらは当社の建築工事にも全く当てはまり
目からウロコが落ちる思いです。

梅原さんはご子息を入社させず、5年前に41歳の若手を
社長に抜擢。その時創業から苦楽を共にした3人に退いて
もらったが、抵抗にあって苦労したと率直に語りました。

現在は代表権のない相談役ですが「すべての源泉は現場」と
いまだに往復4時間をかけて工場を回っているそうです。
この日は経営の底の深さについて様々なことを学んだ1日でした。

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