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川奈ホテル

  • 2016年1月 5日 21:32

伊豆半島を伊東から少し下ると川奈ホテルがあります。
昨年末に初めて泊りましたが、かつてここのゴルフコースは
宿泊者でないとプレーできない時代がありました。

創設者の大倉喜七郎はケンブリッジ大学留学した時に見た
イギリスの館をとても気に入って、外装は南ヨーロッパ風で
内部は英国の邸宅風なホテルを伊豆の地に建てて、
昭和11年にこれをオープンさせました。

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父親の喜八郎は大倉財閥の創始者で、帝国ホテルや
大成建設などの設立に関わった人物ですが、驚いたのは
昭和3年に亡くなった時の相続財産は、当時の国家予算の
8分の1だったそうです。(現在なら約10兆円!)

喜七郎はまた東京に外国人向けの宿泊施設が不足して
いたことから、1962年にはホテルオークラを開業しました。
昨年改築のために解体されましたが、日本の工芸の贅を
尽くしたようなその内装デザインの原点は川奈ホテルに
あるような気がしました。


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玄関を入ると正面の大きなロビーラウンジの高い天井は
2階の回廊と繋がり、以前はこの一部がオーケストラボックス
となり、ラウンジが弦楽合奏の響きに包まれていたことが
容易に想像できます。

また海に突き出たようなティーラウンジはとてもゆったり
していて、半円形のガラス張りの外観がリゾートの雰囲気を
とてもよく醸し出しています。


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館内ツアーではメインバーの絨毯の下に隠れたモザイクを
見たり、ダイニングでは麻のテーブルクロスを食事ごとに替える
ことや、かつてあった工作室で制作した机や室名表示板が
未だに残されていることが分かりました。


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マリリン・モンローがジョー・デイマジオとお忍びで来たり
平成9年には橋本首相とロシア・エリツィン大統領の首脳
会談が行われ、歴史の舞台にも登場します。

私はこのような戦前の建物が現役で存在していることに
驚いたただけでなく、その価値が今でも十分通用し素敵な時間を
過ごせる場所を発見できたことをとても嬉しく思いました。


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