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政権交代

  • 2009年9月16日 15:58

今日、民主党の鳩山さんが首相に選出され
日本の政治に新しい歴史が刻まれました。
私はたまたま昨日、元経済財政担当大臣だった竹中平蔵氏の
講演を聞く機会があり、タイムリーなので内容を紹介します。

まず民主党の最大の売り「脱官僚」について。
これは「官僚依存の脱官僚」になりはしなしか?
日本では各省庁が法律を実際には作っていますが
いきなり立法府の国会議員だけでできるのでしょうか。
イギリスでは行政府が法律を作ることは禁止されているそうです。


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目玉の子供手当ては、0~15歳まで毎月一人26,000円で
子供が2人とすると16年間で合計2,000万円にもなります。
少子化対策なら2人目、3人目に支給するほうが効果的なのでは。

そのための財源が必要ですが、来年の予算の国債依存度は
50%を超え、このまま続けば財政が破綻するのは明らかです。
財政再建のための方法は3つ。①歳出削減 ②税収の自然増 ③増税

②は経済成長なしでは実現できませんがマニフェストには
成長戦略の記述がなく、規制緩和、法人税減税の文言も見当たらない。
③は本来日本の財政は消費税を22%にしなくては成り立たない。
それが今5%なので将来、重税国家の道を歩むだろう、とのこと。

格差の拡大は小泉内閣のせいではなく、非正規社員が増えてきた
1980年代から広がっていた。原因を敢えて挙げれば1979年の
東京高裁の判決で、正社員を不況で解雇した会社が敗訴したこと。
それ以降企業は派遣、パートの採用を徐々に増やしていったのです。

最後に竹中氏は民主党に「君子は豹変せよ」とエールを送りました。

1981年にフランスで社会党から大統領になったミッテラン氏は
労働時間短縮、社会保障費増大などの社会主義的政策を取ったところ
経済がガタガタになり、翌年から緊縮財政などの自由主義的改革に転換し
これが成功して14年の長期政権を実現した例を引いて、気が付いたら
政策転換を、恐れず行なってほしいと締めくくりました。

そのようなときには私たちも揚げ足取りをせずに
軌道修正の勇気を評価することが必要ではないでしょうか。
今後鳩山政権が、問題山積状態の日本を、大筋を違えないで
正しい方向に転換してくれることを願わずにいられません。

(社長)

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      会場の有楽町・よみうりホール

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