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日本のこれから

  • 2009年11月 8日 18:47

昨日ロータリークラブの地区大会が開かれその中で
「日本のこれから」と題した藤原正彦・御茶の水女子大
名誉教授の講演がありました。

藤原さんは2005年に出版した「国家の品格」が
250万部を超える大ベストセラーになったことで有名です。
講演は「いま史上最低の国民が日本を壊している」という
激しい現在の日本の風潮の批判から始まりました。

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政治家は国民の要望は聞くな。
国民の目線で政治を行えば国が滅びてしまう。
何故かというと国民は気まぐれであり
国民を圧倒する知性で国民をリードするのが本当の政治家である。

国民投票で95%以上が支持したヒトラーの例や
戦前の「鬼畜米英」が戦後はすっかり民主主義に変った
我々日本人の例を挙げて説明しましたが、その内容の賛否はともかく
これだけストレートな主義主張を最近聞くことは珍しくなりました。

今の大学生に日本はどんな国かを聞いてみると
「恥ずかしい国」と思っている学生が少なくないのには驚くが
歴史的に見て日本の文学、芸術、数学は欧米に引けを取らないどころか
西暦500年から1500年までの1000年間で考えると
その間の日本の数々の文学作品に比べられる世界の文学はわずかしかない。

また数学でも理系の大学生がまず習う「行列式」について言うと
江戸初期に生れた関孝和が独学でその概念を考え出したそうで
調べてみると「微分・積分」についてもヨーロッパより少し前に
彼が一歩手前までたどり着いたことも分かりました。

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藤原さんが文部省の審議委員をしていたとき、指導要項に「丁寧な指導」のあとに
「厳しく」の文字を入れたほうがいいと発言したら、大御所の先生が
「厳しくすると児童の心が傷つく」と言われて唖然としたとか。

今の学校の教室には教壇がないそうです。
教壇があると先生が生徒の一段上から見下すことになるから・・・
日本のこれから、私たちはもう少し自信と誇りを持っても良いのではないでしょうか。

(社長)

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