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「りえんと多摩平」

  • 2011年4月18日 17:27

中央線で立川から2つ目、豊田駅を下りてロータリーを抜け
まっすぐ進むと多摩平団地の広大な敷地が目の前に広がります。

ここは昭和33年より当時の日本住宅公団が開発したもので
平成9年頃から老朽化した住宅の建替事業が行われています。
そのうち昭和36年築の6棟を民間3事業者が改修工事を行い
15年の定期借家契約で一括借り上げをすることになりました。


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           ブルースタジオの大島専務

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             中央大学 学生寮

その1社、東電不動産が事業主でデザインをブルースタジオが
手がけた「りえんと多摩平」の見学会があり参加しました。4階建て
50㎡の3Kが中心の住戸2棟をシェアハウスにリニューアルしたもので
そのうち1棟は中央大学が学生寮として借りています。

私が感心したのは日本では築50年というとまず
全面建て替えになるところを、古い建物の良さを生かして
リニューアルを行ったことで、1階のスチールサッシは
当時のものをそのまま使い、レトロな雰囲気を醸し出しています。


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この団地の特徴は建ぺい率16%という周囲の空間の広さで
樹齢70年を超えるケヤキなどの豊かな緑はこれまでも
地域の都市公園という役割を果たしてきました。


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             共用部分のキッチン


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             食堂スペース

建物を囲むように設置されたウッドデッキのテラスは
野外パーティを開くなど人々がつながりを持てる空間です。
1階にはキッチン、食堂、洗面所、シャワー室、洗濯室等
の共用部分が80の個室に対して2か所あります。

また1階にある個室は3部屋に1室の割合でアトリエがあり
アーティスト系の人の入居を想定しているそうです。
食堂の西側も3枚引きの戸で仕切ると10帖くらいのスペースに
なってギャラリーなどに利用することが可能です。


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個室の広さは6帖でベッド、簡単な机とミニ冷蔵庫付きで
賃料は平均で約5万円と共益費1万円で計6万円。
パンフには「森の団地でシェアしましょう」のキャッチコピー。
東京郊外の団地の再生で80室のシェアハウスが誕生したのは
住まいのシェアがかなり市民権を得て来たということでしょうか。


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           3室に1つある流し台

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