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平泉への旅

  • 2012年7月13日 09:42

山形新幹線を一ノ関で降り東北本線に乗り換えて
二つ目が「平泉」です。先週は関連会社のB&Rカワサキ
の旅行に参加し、この地を訪ねました。

平泉町は今でこそ人口8000人の、岩手県で最も
面積の小さい町ですが、平安時代末期には平城京に次ぐ
大都市だったそうです。


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その中心は850年に創建された中尊寺。約250年後に
奥州藤原氏の初代・清衡(きよひら)が大伽藍を造営し
大規模に整備し、昨年日本で12番目、東北では初めての
世界遺産に登録されました。


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平泉の駅前広場から西へ毛越寺に向かって真っすぐ伸びる
広い道路の両側に面している建物は、和風の2階建てですが
一通り建て替えが終った感じで古い年代のものはありません。


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金融機関が大きな切妻の和風建築になっていたのが
珍しいくらいで、駅から北方向の中尊寺に向かう道路の方が
古い佇まいの店舗がいくつか見受けられました。

平泉の町は小さいので毛越寺、中尊寺という二つの
世界遺産を駅から歩いて見学できるのはメリットです。


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平泉5.jpg

平泉4-1.jpg

毛越寺の創建は中尊寺と同時期ですが、火災や戦火で
長い間建物の礎石を残すだけになっていたのが、明治の
後半になってから新しく本堂や庫裡を再建したそうです。

したがって中尊寺と比べて建物が少ないのが物足りない
感じですが、池を中心とした庭園を歩きながら、壮大な
伽藍の遺構をゆっくり廻りながら平安時代に思いを馳せる
という趣向です。


平泉6.jpg

平泉7.jpg

久しぶりに訪れた中尊寺は、有名な金色堂はじめ本堂や
能舞台などさすがに見るべき建物が多く点在していました。
ただ新しい鉄筋コンクリート造の宝物殿は、形は和風ですが
この由緒あるお寺にそぐわない、と思うのは私だけでしょうか?

"古いものより新しい建物に価値を見出す"のは日本人の特徴で
このようなものを見る度にその功罪を考えてしまいます。


平泉8.jpg

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