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ミドリムシで世界を救う

  • 2013年4月 5日 14:08

先月届いた高校の同窓会誌に校長先生が
卒業生が興した会社が昨年暮れにマザーズ市場に
上場して、その祝賀会に呼ばれたことを書いていました。

昨日の小泉進次郎モーニングセミナーの講師は偶然
その卒業生、㈱ユーグレナの社長の出雲充さんでした。
この会社は世界で初めてミドリムシの大量培養に成功し
食品や化粧品、燃料などの事業化を目指す会社です。


ミドリムシ1 .jpg

起業の原点は大学のとき訪れたバングラデシュ。
米や小麦はあるのに子供は栄養失調状態で、何とかこの
状況を救いたいと強く思い、東大から東京三菱銀行に入社後
1年で、想いの実現へ向けて周囲の大反対を押し切り退職。
しかし一時は貯金が32万円になるまで困窮したそうです。

植物と動物の中間でわずか0.1㎜のミドリムシは
栄養素59種類が含まれ、光と水とCO2があれば育ち
大量生産できれば凄い食糧資源となるのですが、微生物の
餌食になって大量培養に成功した人は誰もいませんでした。


ミドリムシ2.jpg
       出 雲 さ ん の 著 書

またスポンサー探しに大変苦労した経験から参加者に
ベンチャー企業に対して是非"リスクテイカー"となって
資金の出し手になってほしいと訴えていました。

新しいビジネスはスピードが肝心で、日本では現在特許の
審査期間が30か月かかり、これを11カ月に短縮しようという
目標はあるが全く未達成で、アメリカは22か月、中国18か月
韓国9か月と、この面でも大変後れを取っているとのこと。


ミドリムシ3.jpg

出雲さんは最後に大きな夢を語り、ミドリムシから取れる
オイルは著しく品質が良いことから飛行機の燃料に適し
「2018年までにバイオジェット燃料生産を事業化したい」と
力強く宣言、私もワクワクして応援したい気持ちになりました。

小泉議員は、いつものように講演のあと短い話をしました。
長嶋と松井の国民栄誉賞は、同世代の夢の共有であり、また
一時代が終わる寂しさがある。自分がニューヨークに3年いたとき
松井はヤンキースの4番打者で、五番街を「55」のシャツを着て
歩いている人を見て、どれだけ誇らしい気持ちになったか。


ミドリムシ4.jpg


ミドリムシ5.jpg

ただ自分は考える。今後は十分"功成り名遂げた人"より
国民に勇気と希望を与える"無名の人"にこそ与えるべきでは
ないか、と。彼のいいところは、周りに流されず常に自分の
考えを持ち、それを表すことで、今回も感心させられました。

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