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市川社長のブログ

松下政経塾

  • 2015年2月15日 18:31

松下幸之助・・・私が日本の経営者の中で一番多く
その著書に触れ、その内容に深い感銘を受けた人物です。
1989年に94歳で亡くなりましたが、85歳の時私財70億円を
投じて開いた松下政経塾を先週初めて訪れる機会を得ました。

東海道線の辻堂と茅ヶ崎の間に位置する敷地の面積は
6,000坪を越え、入口からのアプローチや高い塔のある
風景は、ちょっとした大学のキャンパスような感じです。

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80半ばで創立したことも驚きですが、もらった資料を読むと
その10年前からやろう、やめようと迷い、ついに
「国家経営に人を得なければ理想の社会を実現できない」
という想いを実現させた、ということが分かりました。

今までの卒塾生257名のうち、政治に携わる人が114名
首相になったのは第1期生の野田佳彦さん、私にとって最も
なじみ深いのは第3期生の元県知事の松沢成文さんです。


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               講   堂

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             塾 生 用 の 寮


私たちはまず講堂で松下政経塾の概要の説明を聞きました。
入塾時に言われるのは「ここは毎朝掃除付の全寮制の学校で
常勤の講師もいないし将来の保証もありません。明日から
"自修自得"でやって下さい」ということ!

また物事を成すには理想、目標、方針がしっかり明文化
されていることが大事で、会社でいえば経営理念が明確なら
社員教育もしやすいし、社員も是非の判断がしやすい。


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松下さんはよく「素直」と揮毫したそうで、その意味は
「全てを受け入れ、全てを生かす」こと。また成功した秘訣を
聞かれた時は、学歴が無かったこと(素直にものを人に聞けた)
家が貧しかったこと(無理な経営をしなかった)
体が弱かったこと(人に仕事を任せた)の3つを挙げました。

当社の行動目標「自ら考え、自ら行動しよう」は「自修自得」に
通じます。上司は社員の良いところを見つけて、それを伸ばし
社員は自分の考えで自主的に行動する。今日の話を聞き
これを徹底させなければならないと強く感じました。


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                茶  室


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大阪のDIYと夢工房

  • 2015年1月30日 18:21

当社では倉庫と建具工場をDIY賃貸のショールームや
木工工房に衣替えしようと計画しておりますが、大阪に
とてもユニークな所があると聞き、昨日見学してきました。

まず初めが「DIY FACTORY OSAKA」です。
ここは様々な工作に使う道具の販売店ですが、特徴は
買う前にそれらを使って試すことができることです。

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ワークスペースは、会員になると2時間1000円で
置いてある色々な道具も含めて利用することができます。
またほぼ毎日、小物を作る教室が開かれています。

私はDIYというと日曜大工を思い浮かべますが
小さなものを装飾したり加工したりすることを含めると
かなり範囲が広く、今後このような専門店がもっとできて
DIYがますます広がっていく予感がしました。


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次に訪れた山岡金属工業㈱は、昭和35年に設立された
ガス器具などを製造販売する会社で、中でも家庭用の
タコ焼き機は大ヒット商品で、先日代官山のオープンカフェ
で見たパラソルヒーターもこの会社のものでした。


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     パラソルヒーター

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    代官山TSUTAYAのカフェ

ユニークなのは2000年に開設した「夢工房」。まず
館長さんの案内で1号館3階の商品の展示フロアへ。
ここで実際に焼き肉などを体験することができます。

その下のフロアは工場で、生産過程を見学しました。
午前中は小学生の1クラスが見学に来ていたそうで
子供たちが物づくりに興味を持ってくれればと話していました。

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そして隣の建物が「昭和の歴史館」で、ここには
なつかしい昭和の生活道具が1500点も展示されています。
これらは地元の人から預かったものが中心で、実際に
蓄音器でレコードを聴かせてもらいました。

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《ベルリンの壁崩壊の直後、現地でたこ焼きを焼く》


年間来場者1200人以上、社長のTV出演も数多く、地元の
ガイド誌にも載っている「名所」になっています。当社もやるなら
これくらい徹底してやらなければ、と覚悟させられた1日でした。

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  山岡社長(中央)と紹介いただいた㈱IPA 前田社長

リノベーション

  • 2014年12月17日 08:16

昭和も終わり頃のバブル期、今と同じように
建築費がとても上昇した時期がありました。
今と違うところは家賃もかなり上昇したことです。

当社ではその対策として、九州方式と言われていた
RC造のローコスト工法に取り組むこととなり、大分の
飯田建築設計事務所へ数名が研修に行きました。

平成元年、新城倉庫の一角にこの工法によるRC造の
マンション「うばしまハイツ」が誕生しました。
間取りはベランダ側に和室と洋室の6畳、真ん中にDK
廊下側に4.5畳を配置するという当時の典型的な3DK。


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           従来の3DKタイプ

当時の賃貸マンションはこの3DKか、2DKが主流でした。
それが現在ファミリータイプは2LDK や1LDK,へ人気が
移りました。3DKのままだと半年、1年空く場合もあります。

ということでまず空室の403号を水回りも取り替えて
2LDKにリニューアルしました。続けて空いた2つの部屋を
今度は従来にないタイプを二人の建築家に設計を委託。
条件は"仕事を持つカップルが快適に暮らせる住まい"と
"20年経っても古さを感じさせないデザイン"です。

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              403号(2LDK)

まず302号は玄関脇が区切りのない開放的な多目的室で
住戸の中心にコアとしての個性的なカラーリングの
寝室を設け、リビング・ダイニングとの間の3本引き建具を
開ければ一つの空間になります。

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         302号多目的室


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            302号寝 室


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             302号リビング・ダイニング


401号は基本的には大きなワンルーム。幅広のキッチンと
ケアキのテーブルを中心としたLDKと寝室は、カーブした
カーテンで仕切ることもできる大空間です。床もモルタル
のまま、他では見られないデザイン空間を実現させました。

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            401号寝室・LDK


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         401号キッチンとテーブル


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           401号寝室部分


このようなリノベーションにより生まれた賃貸住宅の質は
分譲に優るとも劣らないもので、私たちは質の高い住まいを
求める層が必ず存在することを確信し、2か月の内覧期間の後
家賃を従来より2割アップさせて募集を開始する予定です。

メイカーズベース

  • 2014年12月 5日 18:28

かつて当社ではふつうなら建設会社では外注している
木製建具を社員職人が自社製作していました。さらに私が入社した
頃まで材木についても同様で、原木を購入しそれを製材して
在庫し、直営で木材事業を行っていたのです。

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        かつての製材所(昭和55年頃)

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もちろん現在木製建具は100%外注で、旧建具工場では
ミスタービルド中原が発注する仕事を、当社のOB職人が
一人細々と行っていましたが、それも今年で終了しました。

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      建具工場で勤務していた社員(平成6年頃)


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             現在の建具工場


この建具工場を新サービス推進のコンサルをお願いしている
F-INCの萩原さんに見てもらったら、この木材加工の機械を
使いたい人たちは結構いる、と言われたのです。

論より証拠、先週都内でこのような設備のあるところを
案内してもらいました。目黒駅近くの「メイカーズベース」は
もともと3階建ての工場を「モノづくり」に携わる人たちが
自由に利用できる施設にそっくり転換したものです。

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まず入り口にあるのが木工スタジオで、当社の建具工場より
一回り小さい感じで工作機械といくつかの作業台が並んでいました。
その奥は金属加工のできるスペースで鉄骨工場のミニ版です。

また入口左は陶芸のスタジオ。ちょうどろくろを回している
人がいて照明器具の笠は陶器、多分ここで作られたものでしょう。
中原地区で陶芸をしたい人はどこまで行っているのでしょうか?


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2階は受付カウンターのほか、3Dプリンターのあるデジタル
スタジオとミシンがたくさん並んだテキスタイル、縫製スタジオ。
3階はギャラリーとカフェスペース。このリンゴ箱でできたような
キッチンは目からウロコで、私もDIYで作りたいくらいです!

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昨年8月にオープンしてからの会員数を聞くと、プロから
アマまで約2,000人。しかも広告はせず、すべて利用者の口コミ
とは驚きました!「ものづくり」にチャレンジしたい人たちがそれほど
多いのなら当社の新城倉庫を改修して「中原工房」を立ち上げ
是非その拠点にしたいという気持ちが沸々と湧いてきました。

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アメリカ不動産視察 その4

  • 2014年11月29日 11:58

アメリカ視察の最終日はワシントン。11時過ぎに
空港に到着、スミソニアン航空宇宙博物館に向いました。
そこのフードコートで昼食を取ったあと中を見学。

ライト兄弟が1903年、初めて飛んだ飛行機が展示されて
いますが、自転車に大きな翼をつけたようなもので、
それからわずか66年後に、アポロ11号で人類が月に
降り立ったのです。その進歩のあまりの早さを考えると
いまのネット社会の変化のスピードなど当たり前のこと
と感じてきます。


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そのあとアメリカ議会議事堂の前へ。巨大なドームが
修理中なのは残念でした。私たちはさらにホワイトハウスまで
歩きました。以前来た時には中に入れましたが今は勿論ダメ。
その後行ったお土産屋では10ドル以上買ったお客に、大統領
になったつもりで写真撮影ができるサービスがあり、それぞれ
ポーズを取って楽しんでいました。


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そしてリンカーン記念堂。ギリシャの神殿を思わせる円柱で
支えられたこの建物の存在感と、そこから見るワシントン記念塔
の景色は壮大で、キング牧師による有名な「I Have a Dream」で
始まる演説はこの記念館の前で行われたのです。


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この日最後の目的地はアーリントン国立墓地。道の両側の無数の
墓石を見ながらゆるやかな坂を上がっていくと、ケネディ大統領と
ジャクリーンの墓の前に出ます。傑出した人物のお墓がとても
シンプルで、アメリカの国民性を感じさせます。


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その手前には有名な就任演説の「国があなたに何ができるかを
問うのではなく、あなたが国に何ができるかを問え」という一節が
刻み込まれたプレートがありましたが、これはむしろ今の日本人に
向けてのメッセージではないかと思わずにいられません。

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ワシントンの宿泊はケネディが大統領になる前に住んでいた
というジョージタウンです。夕食後、イギリス風の通りを歩き
彼がジャクリーンにプロポーズしたというマーティンズタバーンへ。
駆け足だったアメリカ東部の街めぐり。1933年創業の由緒ある
居酒屋で最後の夜を惜しみました。

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