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横綱昇進

その悔しさを次の名古屋場所にぶつけてほしい。
そう思った稀勢の里ファンは多かったのではないか。
大相撲夏場所千秋楽。稀勢の里が勝ち、白鵬が敗れれば
優勝決定戦にもつれ込む状況だった。が、その前に
力尽きてしまった。

同郷モンゴルの先輩・朝青龍に並ぶ25度目の優勝を
全勝で果たした白鵬は、決して倒れることのない高い壁のようだ。
心技体ともに揺るぎない充実ぶりは大横綱の風格十分である。

一方、稀勢の里の綱取りは来場所以降に持ち越された。
2003年に貴乃花が引退して以来、日本出身力士はもう10年も
横綱から遠ざかっている。白鵬のファンには申し訳ないが、
再び夢を見させてもらいたい。

稀勢の里は04年、その貴乃花に次ぐ18歳3ヶ月の新入幕
年少記録を持っている。「稀(まれ)なる勢いをつくってほしい」
という願いが込められたしこ名の通り、06年には史上4番目の
若さで三役に昇進した。

しかし、そこから足踏みが続く。同時入幕の日馬富士は横綱となり、
小結と関脇、前頭を行ったり来たり。やっと大関に上がったのは
昨年の初場所から。新入幕から42場所での昇進は史上5番目の
遅さだった。

大関になったとき「もう一つ上(横綱)を目指すためには力をつけ、
自分で甘えないでやるしかない」と語った稀勢の里。挫折を
味わった男は、高い壁を破って綱をつかむことに努力され
我々の願いを(横綱)、実現してほしい。

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