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2013年11月 Archive
コンビニエンスストア
- 2013年11月26日 12:27
- M.N氏の岡目八目
いまや若者だけでなく、主婦や高齢者も訪れ、日本人の
ライフスタイルを変えた、と言われるコンビニエンスストア。
その草分け的存在で、全国に1万5800店舗を持つ最大手の
セブンーイレブンが、創立40周年を迎え、全国紙に見開き
全面広告を出していた。
発祥は米国テキサスだが、イトーヨーカ堂が昭和48(1973)年
11月にライセンス契約し、翌年、東京・豊洲に第1号店を出店以来、
高い利益率を保持して高度成長した。「セブンイレブンいい気分!
あいててよかった」のフレーズが印象的だった。コピー、銀行機能、
本格コーヒーの販売までOK。
今後、力を入れるのが、日替わり弁当や生鮮野菜などの
宅配サービスという。インターネットや電話で注文を受け、
配送するそうだ。施設、工場、学校にも届ける。配達は電気
自動車、超小型電気自動車を導入して行うとのこと。
時代の変化を察知し、機敏に対応しているから、前途洋洋と
いう感じである。
流行語トップ10
- 2013年11月22日 08:22
- M.N氏の岡目八目
年末恒例の「新語・流行語大賞」が30年目を迎える。
今年の発表を前に過去に受賞した337語から、トップ10が
選び出された。耳目を引いたものばかりで、一瞬にして
当時の雰囲気を思い出させる。1986年「亭主元気で留守
がいい」、89年「セクシャル・ハラスメント(セクハラ」、90年
「オヤジギャル」。序盤は男女の関係の移ろいを思わせる
言葉が並んでいる。
96年の「自分で自分をほめたい」以降は、2006年の「格差社会」
の一つだけだ。新語・流行語は毎年の世相を反映してきた。
ならばこの間、社会に活気がなかったことになる。振り返れば
そんな気もする。この選出は日本の30年をうまく切り取って
いるように思う。
さて今年は一転、豊作で混戦模様のようだ。有力候補は
人気ドラマで主人公が報復を誓うせりふ「倍返し」だろう。
とげのある言葉を社会が好むのは何とも世知辛いが、
それも映し出してこその新語・流行語大賞である。意味とは
裏腹に旬を過ぎたが、予備校講師の決めたせりふ「今でしょ」もある。
東京五輪誘致で急浮上した「おもてなし」は、その後にホテルや
百貨店で発覚したメニュー表示の偽装問題で傷が付いた。
受賞は2020年の本番にとっておいてもいいようだ。
「アベノミクス」「じぇじぇじぇ」も狙っている。あれこれ想像しながら
来月の発表を楽しみに待っている。
小泉流発言
- 2013年11月17日 18:41
- M.N氏の岡目八目
首相経験者には政界に影響力を残したい人と、隠とん生活に
入るタイプがいられる。最近の前者の代表は森喜朗氏だろう。
安倍晋三首相の特使としてロシアを訪問するなど動きは活発だ。
逆に退任後7年、表舞台に出なかった小泉純一郎氏は
隠とん者と思いきや、そうではなかった。先日の講演で
「首相が決断すれば『原爆ゼロ』ができる。首相の判断力、
洞察力の問題だ」と安倍首相に迫られた。
短く分かりやすい言葉を操る小泉節も健在だ。「政治の責任で
使用済み核燃料の処分場にめどをつけろ」という一部報道に対し、
「原発事故前から見つけられなかったのに、事故後に政治の力
で見つけろと言う方が楽観的で無責任」とぶち上げられた。
もう一つの小泉流発言は「世論は軽視できない。大きな底流と
なっている根強い世論をどう読むかも政治家として大事だ」。
かって「自民党をぶっ壊す」発言で世論を味方につけた人
ならではの見立てだ。
健康第一
- 2013年11月17日 18:35
- M.N氏の岡目八目
「健康は富の優る」と言う。たとえ巨万の富を築こうとも、
健康を買うことはできない。、いかに健康が大切かを
伝えることわざだ。
とはいえ、自らの健康の維持増進を願い、何らかの
持ち出しがある人たちが多いものと思われる。
ある生命会社が今年3月に実施した(成人2000人)によると、
健康づくりに対する年間の1人平均出資額は4万3000円弱
だったという。
健康実践策で最も多かったのは「十分な睡眠・休養」で、
ほぼ半数に上った。以下「バランスの良い食事」
「適度な運動・スポーツ」「規則正しい生活」「健康食品・
サプリメントの摂取」「定期的な健康チェック」の順だ。
男女別では、男性が「休」と「動」、女性は「休」と「食」を
重視する傾向にあるようだ。
このうち運動・スポーツ面では、ウオーキング、ストレッチ・
軽い体操、スポーツジムでの運動、ランニング、ゴルフが
人気ベスト5。.15年前調査(ビジネスマン対象)との比較では、
トップのゴルフが5位に後退し、テニスや水泳人気も半減している。
手軽にできるものへと変化していることがうかがわれる。
年代別では、各項目において60代の取り組みが最も多い結果と
なったようだ。年代が高まるにつれて健康に対する意識が強い
傾向にあり、20代に至っては4人に1人が「(実践活動は)特になし」
の状況だ。背景に、時間と金にゆとりがない世代であることも
うなずけるが、若さゆえの健康に対する過信も気に掛かるところだ。
出資額の大小はともあれ、健康を第一に考えた生活の先にこそ、
人生の宝があるように思えてならない。
宇宙
- 2013年11月 9日 16:18
- M.N氏の岡目八目
世界で始めて打ち上げに成功した人工衛星は、
旧ソ連のスプートニク1号である。1957年、ソ連の一部だった
カザフスタンのバイコヌール基地からR-7ロケットで飛び立ち、
周回軌道に乗った。慌てたのは、ソ連と冷戦状態にあった
米国だ。頭上を敵の衛星が飛ぶ「スプートニク・ショック」。
その脅威が全力で宇宙開発に突き進ませることになった。
R-7ロケットが弾道ミサイル用に造られたように、
宇宙開発は軍事が主眼だった。平和利用がうたわれたのは
後の話だ。代表格が米国と日本、ロシア、欧州、カナダの
15カ国が参加する国際宇宙ステーション(ISS)である。
そのISSに若田光一さんがパイコヌール基地からロシアの
ソユーズロケットで旅立った。半年の滞在のうち後半約2ヶ月、
日本人初の船長を務められる。経験豊富なだけに重責も難なく
こなされるだろう。ソユーズには来年2月に開幕するソチ五輪の
聖火トーチも積まれたようだ。ロシア人飛行士2人が外で
「宇宙聖火リレー」を挙行。別のクルーが地球に持ち帰り、
開会式の聖火台点火に使う趣向のようだ。
ブーチン大統領の人気取り、「政治利用」のにおいもしない
わけではないが、祭典に花を添える「平和利用」とも言えようか。
もちろん軍事目的の開発競争は今も頭上で激しい。
それを平和のために振り向けるには、各国が共同作業を
積み重ねるしかないと思う。
日本ラグビーのささやかな向上
- 2013年11月 5日 18:51
- M.N氏の岡目八目
2日、東京秩父宮ラグビー場で行われた日本代表と
ニュージランドのテストマッチで、世界ランキング15位の日本は
同1位の相手に歯が立たず6-54で完敗したものの
大人と子どもの差があった以前と比べたら
若干でも手ごたえがあったというのは収穫だろう。
「オールブラックス」の愛称で知られるニュージランドが
来日して対戦するのは26年ぶりというが、その時の試合で、
雲をつくような大男たちを相手に、体格に劣る日本代表は
まさに翻奔されたような印象だけが残っている。
イングランドが発祥のこのスポーツは、英国や旧英連邦が
「国技」的強さを発揮してきた。アジアでは特に日本で人気があり、
新日鉄釜石チームが全盛の時代は列島にフイーバーを
もたらしたことが懐かしい。
そのラグビーで日本代表が強豪ウェールズに勝った時は
信じられない思いだった。なにせ「ホームユニオン」と呼ばれる
ウェールズ、イングランド、スコットランド、アイルランドのどこを
とっても勝つのは至難のワザだからである。
そんな余韻をかってか、日本代表の練習ぶりを先日のテレビが
伝えていた。スクラムでどうしても力負けする日本代表の弱点を補う
ためジョーンズ・ヘッドコーチの指導によって、重心を下げる練習を
徹底し、これによって弱点を克服した結果がウェールズに快勝する
結果につながったという内容だったが、まさに目からウロコが
落ちる思いをしたのも、どうしても"本家"には勝てないと諦めて
いたからだろう。
だが、王者ニュージランドは依然として鉄壁だった。日本は
1トライもできず、わずかに2PGで6点を稼ぎ出したに過ぎなかった。
結局は相手に7トライも許したのだが、過去5回の対戦成績を見ると
100点以上の大差で負けた試合が2回もあったことから比べると
今回はかなりの健闘と言えなくはない。悔しまぎれかもしれないが、
日本ラグビーは確かに変わったみたい。
ミャンマーを思う
- 2013年11月 4日 17:54
- M.N氏の岡目八目
空前のミャンマーブームだ。一気に進む民主改革を背景に、
豊富な資源や安価な労働力を世界各国が狙う。
「アジア最後のフロンティア」に開発の波が押し寄せている。
人口約6千万人の国は135の民族で形作られている。
敬虔(けいけん)な仏教徒が多く、温和な国民だと聞く。
貧しくとも隣人とのオープンな付き合いの中で心豊かに
暮らしていると聞いた。だが、旧軍事政権と少数民族
の対立の根は深く残っているようだ。
民政移管した政府は和平に自信を見せるが、
国をひとつに束ね、大きな変革のうねりを超えていくのは、
簡単ではないと思う。政府への不満によるといわれる
連続爆破事件に、平和はまだまだ遠いと痛感する。
経済進出にわく一方で、村は医療が受けられない人たちで
あふれている。自然や伝統の中に人々は生き、歴史の上に
ひとりひとりの暮らしがある。彼らはどんな未来を望んでいるのか、
踏みにじられない変化を祈る。
村には日常的な停電に負けず懸命に治療に当たる
日本人医師がいる。医療支援スタッフには女性もいる。
命を懸けて伝えた平和への願いを、あらためて思う。
「人々を愛する気持ちを国中、世界中に広げたい」。
民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさんは春に
日本を訪れた際、こう語っていた。私たちがすべきことは何か
考えたい。来年は日本とミャンマー国交樹立60周年だ。
学徒出陣の碑
- 2013年11月 1日 12:49
- M.N氏の岡目八目
東京・国立競技場にはマラソン門と呼ばれるゲートがある。
1964年の東京五輪男子マラソン。銅メタルを手にした円谷幸吉
選手も、このゲートを走り抜け、コースに飛び出していった。
マラソン門を入ると、桜の木の下に石碑が立つ。「出陣学徒
壮行の地」と刻まれている。碑文には「約十万人の学徒がペンを
捨てて剣を執り、戦場へ赴くことになった」との一文も。
太平洋戦争の戦局が悪化し、43年に大学、専門学校などの
文科系学生に対して徴兵猶予が停止され、戦場に送られる
ことになった。その年の秋、文部省の主催で「出陣学徒壮行会」
が開かれ、雨の中、銃を担いだ学徒が行進した。
会場となったのが明治神宮外苑競技場で、その跡地に
国立競技場は建てられた。壮行会から50年後の93年、
若い世代に学徒出陣の歴史的事実を伝えようと、元学徒や
遺族らが今の場所に石碑を建てた。
国立競技場は2020年東京五輪が決まり、建て替えられる。
来年7月には解体が始まる。元学徒らは、完成後も石碑を
敷地内に残すよう要望している。
新競技場は「平和の祭典」である五輪のメーン会場となる。
学徒出陣では、多くの学生が戦争の犠牲となった。
その事実を忘れずに、平和の思いを新たにするためにも、
石碑は敷地内に残してほしい。
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