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学徒出陣の碑

東京・国立競技場にはマラソン門と呼ばれるゲートがある。
1964年の東京五輪男子マラソン。銅メタルを手にした円谷幸吉
選手も、このゲートを走り抜け、コースに飛び出していった。

マラソン門を入ると、桜の木の下に石碑が立つ。「出陣学徒
壮行の地」と刻まれている。碑文には「約十万人の学徒がペンを
捨てて剣を執り、戦場へ赴くことになった」との一文も。

太平洋戦争の戦局が悪化し、43年に大学、専門学校などの
文科系学生に対して徴兵猶予が停止され、戦場に送られる
ことになった。その年の秋、文部省の主催で「出陣学徒壮行会」
が開かれ、雨の中、銃を担いだ学徒が行進した。

会場となったのが明治神宮外苑競技場で、その跡地に
国立競技場は建てられた。壮行会から50年後の93年、
若い世代に学徒出陣の歴史的事実を伝えようと、元学徒や
遺族らが今の場所に石碑を建てた。

国立競技場は2020年東京五輪が決まり、建て替えられる。
来年7月には解体が始まる。元学徒らは、完成後も石碑を
敷地内に残すよう要望している。

新競技場は「平和の祭典」である五輪のメーン会場となる。
学徒出陣では、多くの学生が戦争の犠牲となった。
その事実を忘れずに、平和の思いを新たにするためにも、
石碑は敷地内に残してほしい。

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