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午年

2600年余り前、中国の春秋時代のことだ。
斉(せい)の王・垣公(かんこう)が戦いに出て
国に帰る途中、雪で道が分からなくなった。
「こんな時こそ老いた馬の知恵を利用すべきだ」。
家来が言うので、老馬を雪の中に放し、後を進んで
行ったら、無事、国に帰ることができたという。

「老いたる馬は道を忘れず」の諺はこの故事から生まれた。
転じて、経験を積んだ人は判断を誤らないという意味に
なった。そんなことを思い出させてくれる馬が今年の干支
(えと)だから、熟年世代にはうれしい年ではなかろうか。

馬ほど人間と深く関わってきた動物はいない。4500年も
前からイラクの辺りで戦車を牽(ひ)く動物として登場して
いるという。馬が戦争に利用され続けたのは悲しいが、
それだけに人馬一体の歴史は長い。

だからだろう。「道を忘れず」の諺からは馬に対する
深い信頼が見て取れる。このほかにも馬にちなんだ
諺は多い。例えば「馬が合う」。そんな人がいれば
毎日が楽しかろう。

足が遅い馬に乗っても10日行けば、名馬の一日分と同じ。
そんな意味の「駑馬十駕(どばじゅうが)は鈍才も努力次第で
秀才に追いつけるという例えだ。青蝿(あおばえ)だって
名馬の尾についていけば、1日に千里も行ける。
驥尾(きび)に付(ふ)す」がそれだ。愚かな身でも、
優れた人に従えば、何かは成し遂げられるということだ。
熟年世代でなくとも、午(うま)年に元気がわいてくる。

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