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山中効果

ことしのノーベル医学生理学賞に選ばれた山中伸弥京都大学教授。
授賞式をテレビで見ていたら、家族思いの一面をのぞかせて
ほほ笑ましかった。式には妻の知佳さんと母の美奈子さんも招待された。
メダルを授与された後「母親の顔を見て安心しました」と話していたのが
印象的だった。

知佳さんを「大阪の肝っ玉おばさん」と呼ぶ。「研究仲間の3人は、
2人の娘と同じぐらい大切。家内はこの3人より大切」というおのろけは、
講演での定番だそうだ。当日、知佳さんの身を包んだ着物には、
オシドリの柄があしらわれていた。山中教授が選んだそうで
おしどり夫婦をアピール?周囲を和ませるユーモアのセンスも抜群だ。

山中教授が開発したIPS細胞は東京スカイツリーとともに、ことしの
ヒット商品番付で横綱になった。「日本人に自信を与えた」というのが理由だ。
先日発表された国際数学・理科教育動向調査で、日本の小学生に学力向上の
兆しが見られたという。「山中効果」で、後に続く子どもたちが理科系を極める
ようになるなら頼もしい。

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