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高橋選手引退

声援に包まれて疾走する人も幸せなら
その人が連れて来たさわやかな風に包まれて感動に酔いしれる
日本中の人々もまた幸せだった。
2000年のシドニー五輪女子マラソンで
高橋尚子選手が日本陸上女子初の金メダルを獲得した日のことは
今も鮮やかに思い出される。

オーストラリアの青い空から強い日差しが降り注ぐ街道を
力走する高橋選手は35キロ手前で突然、サングラスを投げ捨て
一気にラストスパートを掛けた。
競技場一番乗りでテープを切った途端
それまでの厳しい表情が満面笑みのQちゃんスマイルに変わり
表彰式ではちゃめっ気たっぷりに金メダルをかじって見せてくれた。
 
8年前のプロ野球日本シリーズ第1戦。
長嶋、王両監督が激突する夢の「ON対決」として騒がれた試合で、
始球式に立ったのが高橋選手だった。
ボールは一塁側に大きくそれたが、これもご愛嬌。
スタンドは沸きに沸いた。
このころが高橋選手の絶頂期だったかもしれない。

豊かな表情を見せる高橋選手は人々を魅了し
勝ち負けにかかわらず、ひたむきに走るその姿が感動を呼んだ。
栄光の後にいばらの道が待っていた。
相次ぐ故障、アテネ、北京と2度の五輪代表落ち。
金メダリストには辛い日々だったに違いないが
それでもQちゃんスマイルは絶やさなかった。
得意のときも失意のときも、人々に、さわやかな風を送り続けた。
 
引退会見で「完全燃焼できたかな。陸上人生に悔いはない」
と笑顔を見せた。まだ若い。これからも、さわやかな風を
まといながら、人生というマラソンを駆け続けてください。

それにしても今年はスポーツ選手の引退が目立つ。
プロ野球だけ見ても桑田真澄投手、清原和博内野手,王選手
がユニホームを脱いだ。大リーグの野茂秀雄投手も。
偶然であれ、一つの節目なのだろうか。

(M.N)

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