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大相撲独特の習慣

一九三九年春場所四日目に、不世出といわれた
横綱双葉山の連勝が六十九連勝で止まった瞬間
両国国技館は大歓声で震えたという。
座布団に交じって、火鉢までが宙を舞ったという逸話がある。

座布団投げは大相撲独特の習慣で、始まりは江戸時代そうだ。
ひいきの力士が勝って花道を引き上げる際に
観客が羽織を投げこんだことに端を発し、形を変えて続いているらしい。

この習慣が九日に始まる九州場所で姿を消すという。
よいうより、土俵に投げ込みにくい形に変えるそうだ。
四人用の枡席に敷かれる一人一枚だった座布団は
長方形の二人用二枚とし、これらをひもでつなげるアイデアのようだ。

座布団投げでけが人が出たという記録はないが
ただ危険はかねて指摘されてきた。
「事故が起きる前に手を打った」ということなのだろう。

座布団投げには本来、番狂わせを演じた力士を
称賛する意味が込められていた。だが、最近はやや様子が違う。
ふがいない取組へのブーイングからか
負けた横綱にも向けられる光景を目にする。

連勝が止まった夜、双葉山が恩師に
「未だ木鶏たり得ず」と打電したのは有名な話だ。
木鶏は泰然とした最強の闘鶏をいう。
待ったなしの土俵正常化に向けて
相撲界も木鶏たる気構えを見せて欲しいと願うファンの一人だ。

(M.N)

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