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丑年に因んで

頂いた年賀状は、干支(えと)の牛が
いろんな表情を見せてくれる。
闘牛のように、角を激しくぶつけ合う絵がある。
新年は全力で難題にぶつかろう。そんな意気込みが伝わる。
ごろりと寝ころんだユーモアたっぷりのイラスト牛もあった。
今年もマイペースでという思いだろうか。 
                                   
闘牛型か、牛歩型か。
それぞれに新年の抱負があるだろう。
見ての通り「牛」の字は、牛の顔正面の象形だ。
浅学非才の身で「うし年」の「丑」を調べました。                                 手の指を曲げてモノを握っている様子
絡んでいる状態を表す象形文字の由来だそうです。

転じて、種子の中で芽が伸びるのを待っている
「胎動(たいどう)」さらに、一つのことが終わり
新しいことが始まる「転換」の象微との見方もあるようで
大いに期待したいところです。

分かりやすくするため、「丑」を「牛」にしたそうです。
牛にまつわることわざ、例えば「牛の歩み(歩みが遅い)」
「暗がりの牛(なんとなく印象が薄い)」
「牛の一散(むやみに走りだす)」と芳しくない。

一方、「牛のよだれ(細く長く、コツコツと続ける)」
「牛の歩みも千里(努力を怠らなければ成果が挙がる)」
など、努力をたたえるものがあります。
「牛にひかれて善光寺参り」も有名です。
思いかけず新地平に導かれると解釈しています。

神事ではおとなしく命をささげる。
役牛として田畑を耕し、食肉や皮革になって、生活をたたえる。
人間はどれだけお世話になってきたことか。なのに最近は
地球温暖化で牛のげっぷまでが悪者扱いされる。
人の身勝手が情けない。

(M.N)

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