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虫捕り

子どもたちの楽しい夏休みも終わった。
私の子ども時代、夏休みになると男の子たちは網と虫籠を持ち
麦わら帽をかぶって虫取りに出かけた。

当時は市街地でもタマムシやクワガタムシの仲間が出現したし
大きく圧力のあるオニヤンマも捕れた。
これらを捕ると近所の子どもに見せびらかし
にわか英雄気取りである。

きれいな虫や変わった虫を見つけ出す目と
運動神経はもちろん、虫の分類と習性、生態の知識に加え
知恵と創意工夫が要求される。
「すごい虫」を捕る子どもは一目置かれていたし
採集場所や捕り方については秘密にすることもあったが
上級生から下級生に秘けつが伝えられたりもした。

しかし、セミにおしっこを引っ掛けられたり
アリにかまれてその痛さに跳び上がったり
カマキリがイナゴをバリバリ食べる姿に酷(むご)さを感じたり
飼育をしても朝晩死んでしまってかわいそうな思いを
したりもしたのだ。

昆虫は身近な存在であり、その多様さ、生活の巧みさは
千差万別で驚くばかりである。
昆虫と触れ合うことで形態の不思議さ
生存競争の熾烈(しれつ)さ
生命の尊さと無常などを肌で感じることができた。
子どもの一時期、虫を捕ったり飼ったりして
生命の営みに触れることにより、五感が鍛えられ
思いやりの心を育(はぐく)むことになる。
心の健全な発達に必要なことかもしれない。

1年生の孫はセミ捕りだけで、赤トンボは捕れなかったようだが
喜びはひとしおだったようだ。
気が付けばセミの合唱コンクールが終わりかけている。

(M.N)
 

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