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バンクーバー冬季五輪閉幕

熱戦の余韻を残しながら
バンクーバー冬季五輪が幕を閉じた。
日本は銀メダル3個、銅メダル2個を獲得し
橋本聖子選手団長は「前回をメダル数で4個上回った」
と総括した。

男子スピードスケートの長島圭一郎、加藤条治両選手は
「雪辱戦」の勝利者だった。靴1足分ほど及ばず2位になった
スピードスケート女子の団体追い抜きなど、惜しまれる敗戦はあった。
しかし0・02秒の差はスポーツの世界では絶対である。

フィギュアスケート女子は、やはり氷上の華だった。
浅田真央選手は五輪史上初めて、3回転半ジャンプを2度決めた。
頂点には立てず氷上は硬かったが、今回はほぼ完璧に演じた
金妍児(キム・ヨナ)選手を褒めるしかない、
華麗で完成度の高い内容を完璧に演じきった。
とはいえ6選手全員が入賞を果たした
フィギュアスケート陣の奮闘は見事だった。
特に大けがで1シーズンを棒に振りながら
銅メダルを手にした高橋大輔選手の頑張りには胸を打たれた。

あと一歩で表彰台を逃がし「何で一段一段ずつなんだろう」
と泣いた上村愛子選手(スキー女子モーグル)の
切ない言葉も忘れられない。
努力が必ずしも報われないのもスポーツである。

カーリングは一投で局面が変わり、テレビにくぎ付けにされた。
青森チームは一次リーグで敗退。スキップ(主将)の目黒萌絵選手は
「経験不足もある。力不足を感じた」。平均年齢40歳を越すチームもあった。
技術と精神力、結束力を磨けば、きっと次はより上を目指せると思う。
 
もう1人記憶に残るスケーターがいた。カナダのロッシェット選手だ。
会場で応援してくれるはずの母親を競技2日前に亡くした。
平常心で臨むのは難しかったろうに、開催国の代表として
滑りきり銅メダルを獲得した。心から拍手を送りたい。

(M.N)

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