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震災と統一選

新年度が始まり多くの若者が社会人としての第一歩を踏み出した。
しかし、東日本大震災の影響で入社式や入庁式の中止や延期が相次いだ。
被災地では無念の思いでこの日を迎えた人も多かろう。

家族や友人を亡くし家や職場を失った青年は少なくない。
岩手や宮城では新卒者の内定取り消しや入社延期などで
不安を抱えたままの人もいる。一方、大きな被害を受けた地域の
企業や役所で再建・復興への決意を込めて前を向いて
歩き出した姿が報じられ、ただただ胸が熱くなった。

「人は2回の誕生がある。一つは世に現れたとき、一つは
(職業)生活に入る時」(ルソー)という言葉もあるほど
働くことは大切だ。仕事の確保、特に若い人への手厚い配慮がほしい。

原発事故と合わせ「未曾有の国難」と言う表現が大げさでないほど
被害状況は深刻で甚大だ。こういう時こそ「一人一人の痛みを
全体の痛みとして感じ対処する」政治が求められるのではないか。

地方分権の時代に、自治体レベルでも復興支援にさまざまな
工夫、知恵を出すことが可能だ。
折から統一地方選の前半選挙が告示された。

地域防災などそれぞれの足元の課題が重要な争点だろう。
加えて、選挙が延期された被害地域3県1市の住民を思い、
どう支援できるか、までが論じられるような統一地方選になれば
と願いたい。

(M.N)


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