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質素な生活ぶり

作家の城山三郎さんが、経団連会長だった土光敏夫さんの
自宅を訪ねた時の事だが城山さんが玄関を開けようとすると、
たてつけが悪くなかなか開かない。縁側から上がり
庭を見ると、石や池はなく植木と芝生と野菜畑があるだけ。
植木は土光さんが手入れしているらしく雑然としていた。

土光さんは夫人との生活費用10万円を残し、あとの収入は
全て学校に寄付していた。だから玄関も直せない。健康法は
木刀を振り回し庭を駆け巡るだけ。

城山さんも自宅に芝生を敷いていたので「まめにやらないと
いけないんで大変ですよね。うちなんかも良く人を頼んで・・・」と
口を滑らせると、「それなら僕が芝刈りに行くよ。頂いた日当は
寄付します」と身を乗り出してきた。「よみがえる力は、どこに」
(新潮社)に書いていられる。

後に臨時行政調査会の会長に推された土光さん。
「財界総理」と称され、質素な生活ぶりから「メザシの土光さん」
で知られた。

実績、統率力、強い意志・・・。組織のトップには多様な要件が
求められるが、清廉であること、そして人間的な魅力は内外から
尊敬され信頼を得る重要な要素だろう。政治家は?

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