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熱戦が続いた北京五輪が終わった。
数知れぬ笑顔と涙。体が震えるような感動や驚き。
そして美しい汗。世界中の人々がそれぞれの名シーンを心に刻み込んだ。
一流のアーチストたちの力と技はすばらしかった。
日本のメダルの数は二十五個。夢舞台で力を出した選手は輝いた。
競泳の北島選手は有言実行で平泳ぎ100,200メートルを
世界新で二種目の連覇。
さらに連覇の強さを発揮したのは柔道男子の内柴選手、女子の谷本選手
上野選手と日本の金メダル六個のうち五個を連覇組みが占めた。
金メダルはアテネ連覇が七。
世代交代が呼ばれる中で注目の主力選手は代わらなかった。
それでもフェンシング初メダルの太田選手
体操の内村選手の台頭は新鮮だった。
「強い者が勝つとは限らない。勝った者が強い」。
柔道男子の66キロ級の内柴選手は
長い低迷時代を乗り越え連覇を果たした。
「おやじの仕事をしっかりやりました」。と奥さんと長男輝君の名前を
何度も連呼する勇姿に心打たれ涙を流した。
レスリング女子四人はすべてアテネと同じメダルを手にして笑顔が広がった。
テレビ観戦で釘付けとなったのは女子ソフトボールの悲願の優勝だった。
サッカー女子チームは惜しくもメダルを逃がした。
残念なのは金が期待された野球。
ファンの数だけ評論家と言われる人気スポーツだけに
攻守ともレベルの低いプレーに不満がでた。帰国ナインに悲壮感も漂った。
大会中に戦闘状態に突入したロシアとグルジアの射撃選手は
表彰式後に「何事も私たちの友情は壊せない」と話した。
その姿勢を政治家も学ぶべきだとの声には「それができていれば
最初から戦争は起こらない」と答えた。
大事なのは学び取る姿勢ではないかと思うのだが。
テロなどへの不安を抱えたまま始まったが連日の熱戦は
それらを一気に吹き飛ばしてくれた。
季節の移ろいは早い。幾多のドラマに酔いしれながら、もうすっかり秋だ。
選手とともに熱かった夏を惜しみたい。
(M.N)
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