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大関誕生

大相撲九州場所で準優勝した安馬が大関昇進を機に
しこ名を「日馬富士(はるまふじ)」と改めた。
「日」は太陽を意味し、「馬」は安馬から継いだ。
馬は母国モンゴルでは縁起がいいとされる。
「富士」は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)からもらった。
師弟で考えたしこ名に込めた思いという。

入門時、86キロだった体重は129キロに増えたが
それでも幕内では最軽量だ。
巨漢力士と小兵(こひょう)力士の取り組みがあり
必ずしも巨漢が勝つとは限らないのが
大相撲の魅力でもある。九州場所の安馬がそうだった。
くいついたら離れず、速攻で土俵際まで追い詰める。
最後は力尽きたが、白鵬との優勝決定戦は
テレビ桟敷から見ていたが久しぶりに力が入った。

相撲協会の使者への口上も「全身全霊で」と
分かりやすくすがすがしかった。
師弟の絆で、名の通りもう一つ上の大輪の花を
咲かせてもらいたい。そして太陽のような角界を照らしてほしい。

それにしてもモンゴル勢の強さには驚く。
一方で、日本勢からなぜ横綱が生まれないのか。
校庭や空き地に輪をかいて、相撲をとるのが
子どもたちの遊びだったかっての風景が消えて久しい。
日本人力士の奮起を願いたいと思うのだが。

(M.N)

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