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浅間山噴火

群馬県と長野県にまたがる浅間山が噴火した。
テレビの映像では、火口から赤い炎が噴き上がった。
昨年八月のごく小規模以来という。
マグマのエネルギーがたまっているのだろう。
五年前の九月と十一月には中規模噴火があり
降灰で農作物などに被害が出た。

今回の噴火でも、五十センチを越える石が一キロ先まで飛ばされ
火山灰は季節風によって東京や横浜、千葉まで流されている。
今後も、半径四キロの範囲に大きな噴石が
飛ばされる可能性があるという。
気象庁は、小規模な噴火で小康状態になったと発表したが
まだまだ安心はできない。自然の力は圧倒的だ。

浅間山は活火山として昔から知られる。
気象庁のまとめでは、十人以上の犠牲者が出たのは
過去三回ある。1721年の十五人、83年の千百五十一人
1947年十一人だ。

以前に比べて、科学技術が進んできたのは心強い。
気象庁は今回、一日の午後に噴火が差し迫っているとして
警戒レベルを火口周辺規制のレベル2から
入山規制のレベル3に引き上げた。
約十三時間後に的中した。

地震計や衛星利用測位システムなどを使った
監視体制のたまもの。天気予報も正確さを増している。
精度が高ければ、一瞬を争う時に時に威力を発揮する。
今後起きると予想される地震でも
こうした科学技術の恩恵を是非受けたい。

(M.N)

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