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明と暗の試練

天国と地獄といえば大げさだが、歓喜と悲哀
明と暗の瞬間は、人生に何度あるだろうか。
最初の関門は、入学試験の合格発表だろうか。
わが身を思い起こすと、ほろ苦さのほうが断然多いが
それだけに歓喜のあの時は忘れがたい。

今や合否発表は、学校のホームページ上で
公開されるようになった。携帯電話からも確認できるし
悲喜こもごもの受験生の姿もめっきり少なくなった。
合格発表の掲示板張り出しさえキャンパスから
次第に消えつつある。
発表風景が様変わりし、いささか寂しい。

ところで、「合否電報」花盛りの時代があった。
「サクラサク」は、試験合格を知らせる電文に使われた。
逆に「サクラチル」は不合格を伝える悲しい電文だった。
遠方の受験生に結果を打電したのだが
サークルなど先輩たち格好のにわかアルバイトでもあった。

電文にも各大学で、特徴がある。
長崎大では「マリア様ほほ笑む」があれば「マリア様の涙」。
そして「長崎の鐘鳴る」や「グラバーさん笑う」「長崎は雨だった」など。
秋田大では「ナマハゲカンゲイ」、高知大では 「クジラガツレタ」
鹿児島大では「サクラジマフハツ」など。                                     なんとも地方色たっぷりで、なかなか風流もあり懐かしい。

試練の時節も大詰めを迎えたようだ。
試験は選別であり、結果はかみしめるしかない。
順風漫帆の人生なんかありはしない。
甥から電文は「人生は長い」。逆に慰められた格好だ。
いずれにしても考え込んでいない
暢気な甥の性格に一安心した。

(M.N)

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