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若手の台頭

ロンドンで開かれた体操世界選手権で
内村航平さんが個人総合金メタル。若干20歳だ。
床運動、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒。
この6種目をすべて演技し優勝するには、わずかなミスも命取りになる。
人間の能力の限界に近い技をこなし
ぴたりと着地まで決めた瞬間、選ばれし者となる。
体操の男子個人総合とは、かくも難しい競技だ。

内村選手は昨年の北京五輪で銀メダリストとなり
クールな笑顔とともに一躍名をはせた。
鮮烈な五輪デビューが偶然でなかったことも示した今回の金メダルは
五輪・世界選手権を通じ日本勢最年少の快挙だった。

今度の大会では、4種目で競う女子個人総合でも
ヒロインが生まれた。17歳の鶴見虹子(こうこ)選手。
こちらは池田啓子さん以来、43年ぶり、2人目の銅メダルだ。
小柄な体にみなぎる躍動感は、種目別の段違い平行棒で銀も引き寄せた。                                                            
 
難度を求める流れにあって、体操日本の伝統は美しさだろう。
これは内村選手らも受け継ぐ。
次はロンドン五輪。選ばれし者へ夢は膨らむ。

栄光が持つ明と暗。逆境をはね返す力強い歩み。
そういえばゴルフの石川遼選手はまだ18歳だが
ここ1年の活躍ぶりは目をみはるばかりだ。
各界で進む「チェンジ」は楽しい。

(M.N)

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