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タレント候補

五輪金メダリストに元プロ野球選手や女優、歌手、落語家。
今夏の参院選では各党が著名人を擁立するようだ。
タレント候補の乱立が一つの特徴になりそうだ。

参院の選挙には1980年まで「全国区」があった。
知名度が武器になるため、全国を飛び回らなくてはならない。
金も掛かるため「残酷区」、「銭酷区」とも呼ばれ
83年に政党名で投票する拘束名簿式の比例代表制に変更された。

とろが2001年に個人名での得票数が加味される
非拘束名簿式に変わったため「知名度」が
候補者選びの重要な要素に復活した。
ただ01年以降の参院選をみても実績を残せた候補はごくわずか。
04年はタレント候補が減っている。
「名前を知っているから票を入れる時代は終わった」と以前
某党幹部も指摘していた。

それでも今回、各党がタレント候補擁立に走るのは
党の看板では無党派層を引きつけられないと考えるからであろう。
道を究めた人は、大変な努力をしているし
その分野では一家言をもつ。

だがそれは有識者を集めた諮問会議でも十分ではないか。
タレント候補が相次ぐと、政治家に求められる本来の「才能」は何か
と考えさせられる。適否は有権者の判断に束ねられることだが。

(M.N)

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