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リーダーの心構え

法隆寺金堂の再建などを手掛け、「日本最後の棟梁」と
呼ばれた宮大工、西岡常一さん(故人)が
棟梁の心構えを次のように説いていられる。

「木は土地や風向き、日当たりによって癖がある。
木の癖を見抜いてそれを適材適所に使うことやね」
(『木のいのち木のこころ』草思社)。
木は「人」に置き換えることもできる。

法隆寺の再建に集まった若い工人らは個性派ばかり。
西岡さんは工人らの癖を見抜き、心を一つにして
難事業を成し遂げる。「木を組むには人の心を組め」。
名棟梁が残した言葉は人を束ねるリーダーへの遺言でもある。

リーダーといえば、東日本大震災後の日本再建を担う
「棟梁」、首相の手腕は心もとなく見える。
福島第1原発事故の対応は後手後手、場当たり的に映る
避難対策には被害者の不信感が募る。

死者・行方不明者2万7627人。避難者13万6438人
(4月19日午前10時現在、警察庁まとめ)は避難所
生活を送り、明日さえ見えない日々を過ごされている。
リーダーは今こそ、日本再建に向けて青写真を示し、
みんなの心を一つに束ねる言葉を語ってほしい。

「百論を一つに止める器量なき者は慎み惧(おそ)れて
匠長(棟梁)の座を去れ」。難事業を率いた西岡さんは、
こう自身に言い聞かせて奮いたたせた。
日本再建という空前絶後の難事業に挑む「棟梁」も
胸に刻む言葉である。

(MN)

 

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