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野田新内閣

  • 2011年9月 5日 09:35

野球で始めて、ラグビーで区切りをつけた後はサッカーだった。
「全員野球」を訴えて民主党代表選に勝利し、「ノーサイド」で
融和を呼びかけ、執行部をサッカーの「ミッドフィルダー」に例えた
野田首相のことだ。

新内閣は、党内各グループのバランスに配慮した顔ぶれとなった。
震災復興や原発事故、円高など難問山積の中での出発だ。
党や閣内の意見不一致で退陣に追い込まれた管前首相の轍(てつ)は
踏まぬとの思いは強いだろう。

もしかすると、野田首相が政権をサッカーチームに例えたのは
「なでしこジャパン」にあやかりたかったのかもしれない。
日本的な組織力を武器にワールドカップ優勝を果たした「なでしこ」は今、
日本の希望の象徴だ。

佐々木則夫監督は「選手の成長は、技術や知識でなく
『決意が本物かどうか』で決まる」とし、監督の仕事は目標を共有し、
選手の長所を生かす組織作りにあると言われる。
冷静と情熱に裏打ちされた信念だろう。

野田首相は組閣後の記者会見で、派手なキャッチフレーズは語らず
「国民の評価から出てくる言葉が本物」とした。新内閣の適材適所は
本当か、難局への覚悟はあるか、国民は注視している。

ロンドン五輪予選で「なでしこ」は幸先良く2勝をあげた。
民主政権にはすでにイエローカードが累積している。
これが最後のチャンスであると思う。レッドカードで退場
とならぬよう野田「主将」に期待したい。


(M.N)

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