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ひな誕生を祈る

「 日本書紀」や「万葉集」で『桃花鳥』と記されている
朱鷺(とき)色の羽を持つトキ。江戸時代には全国で見られたが、
明治期に乱獲などで減り、戦後は佐渡島と能登半島に生息域が
限られ、絶滅の道をたどった。 トキがすみ着くのは里地里山。
ドジョウ、サワガニ、カエル、昆虫などを捕食する。

「佐渡で放鳥トキひな誕生」ー新聞やテレビに36年ぶりに
かわいい姿が映った。ビデオには親鳥から餌をもらう様子や
「ピピピピー」という鳴き声も記録されているという。しかも3羽も。
新たな命は野生復帰への第一歩。

13年前に中国から贈られたぺアで人工繁殖に成功し、
4年前から放鳥を始めた。44羽が生存しており、今回のペアを含め
10組の抱卵が確認されているといい、ひな誕生の続報も
期待できそう。ひなが誕生するには豊かな自然環境づくりが大事だ。

佐渡住民あげて、水田がトキの餌場に戻るように農薬を減らし、
冬期間も水を抜かない農法に着手。減農薬稲作の取り組みで
佐渡市が「世界農業遺産」に登録された。自然界には天敵の
カラスやテンなどがいる。すくすく育って、美しい舞が見たいものだ。
日々100種が全滅しているといわれるが、「放鳥トキひな誕生」は
全滅種復活の手本になる。

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