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2019-08-20
フランク・ロイド・ライトが設計した建物は
落水荘、グッゲンハイム美術館などアメリカにある
建物をいくつか見学しましたが、日本では明治村にある
帝国ホテル(一部)以外に見たことはありません。
落 水 荘
グッゲンハイム美術館
彼が設計して日本に現存する少ない建物の一つ、都内の
自由学園のホールについては時おり報道されており
いつか見たいと思っていましたがやっと実現しました。
池袋西口から細い路地を入って右奥に校庭の南側が
見えたとたん、これは想像していたものと全然違う!と
期待を嬉しく裏切られました。建物が一部残っている
のではなく敷地と建物全体が保存されているのです!
設立者の羽仁もと子と羽仁吉一は帝国ホテルの設計を
していたライトに依頼、1922年の中央棟などを手初めに
教室、講堂などが1927年までに竣工しました。
その後学園は久留米に10万坪の土地を購入、新校舎を建設し
1934年には移転が完了し、発祥の建築群は「明日館」として
引き続き使用され、今では結婚式場としても借りられます。
さてここまでには建て替え、売却の選択肢も当然検討された
ようですが、文化財指定の話が出たとき、それによって
使用が制限されたのでは意味がない、と言っているうちに
制度が変わって使いながらの指定が可能になり、1997年に
重要文化財に指定され、2002年に修理工事が終わりました。
講 堂(設計は弟子の遠藤新)
このような経過があって「明日館」はライト設計の原型を
保ちながら今日に至っている珍しいケースとなったのです。
これを見ると帝国ホテルがもし残っていればどれほどの
文化遺産になっていたか…などとつい無益な想像をしてしまいます。
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ページ作成日 2019-08-20
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