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迷いなく決断する

今年は将棋界に「名人」が誕生して400年。この間、名人の地位を
得たのはわずか25人。その中で、羽生さんは「永世名人」
(名人位通算5期以上)の資格を有する一人だ。

プロ棋士の思考のプロセスを聞くことができた。将棋では
一つの局面で80通りもの可能性があり、羽生さんは直感で
2,3の手を選び、残りは捨てるとそうだ。

なぜなら、たくさんの可能性から一つを選択する方が、
少ない可能性から選択するより後悔しやすいからだと語られる。
選択肢が多いほど「迷い」も生じやすい。

対局は「読み」と「大局観」「直感」の組み合わせ。大局観とは
具体的な指し手を考えるのではなく、今までの流れや全体の局面を見て、
方針や戦略を考えることであり、方針が定まれば無駄な考えが
省略されるという。

また、不調のときには生活に変化やアクセントをつけて乗り切る。
緊張やプレッシャーを感じるのは決して最悪の状態ではなく、
あと一歩のところまで来ており、自分の能力を発揮できる場面と
考えるなど。常に前向きなのも強さの秘密なのだろう。

変化が早く、情報にあふれている現代社会では決断に迷うことが多い。
目先のことにとらわれて全体が見えていないこともよくある。
いかに情報を取捨し、広い視野でものごとを見るか。後悔ばかりが多い
凡人ではあるが、参考になった。

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