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天下りの輪

最近のニュースで、AIJ投資顧問の年金消失問題ほど
腹立しいものはない。運用実態を隠して勧誘しておきながら、
「だましたという認識は一切ない」と言い放つAIJの浅川和彦
社長の厚顔ぶり。

この問題で見逃してはならないのは、天下りの役回りだ
。旧社会保険庁のOBの一人が自身の人脈を使い複数の
厚生基金にAIJへの運用委託を勧めていたという。
「天下りの輪」が問題を拡大させた疑いがある。

厚労省の調べでは、全国の厚生基金の6割に721人の
国家公務員OBが役職員として天下っている。
大半は旧社保庁の厚生省出身だ。しかも資産運用に携わった
9割は運用の素人だったという。

「消えた年金記録問題」の陰でせっせと天下り、人の年金を
預かって自分の老後資金を稼いでいるわけだ。
運用を委託した理事長が同じ委員会で、2005年、
厚労省に運用難に陥った基金の解散を申し出たところ
「解散の基準に該当しない」と門前払いされたことを明かした。

解散のハードルを高くしているのは、天下り先を温存するため
との指摘がある。天下り天国が国民を地獄に落としている
としか思えないのだが。

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