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党名

日本人は「新」という文字に弱いといわれた。
細川内閣成立に至る新党ブームの時である。核となった
日本新党、新生党、新党さきがけのいずれもが、党名に「新」
の字を入れていた。

その17年前。河野洋平氏らの新自由クラブブームの鮮烈な印象が
背景にある。政治への理想を「新」の文字にかけた気持ち、
思うべしだが、新進党への結集、解党を経て色あせた。

自由党、改革クラブ、国民の声、新党みらい、太陽党、などの
混迷期を経て原点回帰の民主党へ。政権交代を挟んで再び分裂、
地域政党台頭の時代を迎える。

今度は、国民の気持ちに近づこうとする意図が濃厚。「たちあがれ日本」
「みんなの党」は、この指止まれと呼び掛けている。目的をより具体的、
分かりやすく党名に盛り込む「減税日本」など地域政党も、趣旨に賛成なら
違いを乗り越え一緒にやろうということだろう。

小沢一郎氏は新生党、新進党、自由党と、その時代の国民の気持ちと
一体の党名を掲げ、政治の中心に居続けた。自民、民主二大政党の間で
埋没確実と言われた平成12年総選挙で、殴られカツを入れられる
テレビCMで息を吹き返している。

それに劣らぬ危機の中で、党名を「国民の生活が第一」に船出した。
マニフェストのキャッチフレーズを使われ、民主党は背景用のボードを
裏返すなど大わらわだ。輿石幹事長が新しいのを考える」という。
 
かって岡田克也副総理、中川正春防衛相が属した「国民の声」は、
一説では「国民の声を代表して」と、国会質問で切り出せるから
党名にしたという。やすやす埋没する相手ではなさそう。

  
 

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