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2018-02-09
台湾から来たアレン君のホームステイもあとわずか、
先週末一泊旅行に連れて行きました。
宿泊は、会社が加入しているリゾートトラストが
昨年湯河原に新設した「エクシブ湯河原離宮」。
できれば箱根に寄ってから行こうと思っていたところ
前日からの雪で無理なことが分かり、先に熱海へ行き
昨年リニューアルが終ったMOA美術館を見ることに。
入場口から高台にある美術館エントランスまで
何度も乗り継ぐエスカレーターには驚かされました。
その分、館内から見下ろす相模湾周辺は絶景です!
所蔵品の中の白眉、国宝の尾形光琳の「紅白梅図屏風」は
文化庁の規定もあり梅の時期に60日しか公開されません。
真ん中を独特な模様の水流が占め左右に梅が配置された構図は
大胆で、左の白梅の幹はほとんど隠れていて見えません。
また屋外には約400年前に京都に建てられた光琳の屋敷が
彼自身の手による図面をもとに、復元されていました。
さて熱海でもう一か所見学したのは「起雲閣」。
大正8年に財界人が建築した別邸を同15年、東武鉄道社長の
根津嘉一郎が購入し徐々に敷地を拡大。終戦後に所有者が変わり
旅館「起雲閣」を開業、谷崎・太宰等の作家にも愛されたものが
平成11年に廃業、翌年熱海市が買い取って保存が確定。
3000坪の敷地に築100年近い和風、洋風の建物が点在し
私はこの一つ一つから、かつて第一級の保養地として栄えていた
当時の熱海を実感しました。
ここを跡にして湯河原離宮へ。明治創業の「天野屋旅館」が
経営不振でリゾートトラストに売却、有形文化財にも指定された
建物が取り壊され、都心の最新の外資系ホテルのようなテイストの
施設として生まれ変わりました。
これが東京の奥座敷、湯河原の盛衰の象徴か、と思うと同時に
熱海の例のような保存は難しかったのかなと考えました。
かつての天野屋旅館
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