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2019-03-22
皇居正面に位置する東京駅はある意味,日本のシンボル。
特に2012年に元の3階建てに復原する工事が完成してから
私はロータリーの関係で来日した外国人を3度案内しました。
2月から東京ステーションギャラリーで建築家のアルヴァ・
アアルト展が開かれていたこともあり、リニューアルされた
東京ステーションホテルに初めて投宿しました。
廊下の壁に掛けられた昔の写真を見ながら、ドームの吹き抜け
に面した部屋へ向かいましたが、その長さ(330m)にはビックリ。
大きな屋根裏は今回の改修で「アトリウム」というレストランに。
東京駅が出来たのは1914年(大正3年)。当時の写真では
駅舎以外に丸の内側には何もなく、1923年に三菱地所が
丸ビルを建てたのを皮切りに大オフィス街が誕生したのです。
戦争末期の1945年5月、東京駅はB29の空襲を受け
ドームや3階部分を焼失したので、終戦後やむなく2階建てに。
バブルに入る1980年代には高層ビル化の計画があり
もし実現してガラス張りのビルになっていたら、日本の
正面玄関が、全く魅力のないものになっていたでしょう。
丸の内は1933年美観地区に指定され、建物の高さが31m
以下に制限されていたのが、規制が撤廃されてから高層化が進み
1999年に丸ビル、2004年には隣の新丸ビルも建て替えられて
東京駅前は37Fと38Fの三菱所有の高層ビルが林立しています。
一方パリの歴史地区を調べると、高さの制限が20mのため建物は
ほぼ6階建くらいで統一、1967年の改正でも限度は31mまでで
あの素晴らしい都市景観が保たれている大きな要因なのです。
日本の行政がせめて東京駅から行幸通りの先の皇居まで
元の制限を残しておけば、または2つの丸ビルだけでも改築
されなければ皇居方面を見た時、空がどんなに広く見えたか…
三菱のお偉方に一度聞いてみたいものです。
テーマ名 街あるき
ページ作成日 2019-03-22
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