Home > M.N氏の岡目八目 > 善意の救助

善意の救助

善意の救助がわが身の犠牲に変わる悲劇に、語るべき言葉は
見つからない。横浜市緑区のJR線の踏み切りで、倒れていた男性を
助けようとした女性会社員が列車にはねられ、亡くなった。とっさの
判断で、女性は一段低いレールの間に男性を引きずって移動させたらしい。
車両との隙間が35センチほどある。重傷を負ったが,男性はこれで
助かった。しかし女性は列車を避ける時間がなかった。

「見て見ぬふりができない子でした」と、ご両親が気丈にテレビの取材に
答えていた姿が痛々しい。わが胸に問うた人は多いだろう。同じ場面に
遭遇して、警報が鳴る踏切りに駆け込めただろうかと。JR山手線で
ホームから転落した人を助けようと韓国人留学生ら2人が死亡したのは、
2001年だった。07年には遮断機をくぐって自殺を図った女性を助けようと、
警官が亡くなっている。

転落防止の可動式ホーム棚(ホームドア)を導入した駅では、
転落事故が激減している。高額費用が普及の足かせだが、人命には
代えられまい。踏切りでも立体交差化など安全策を急ぎたい。横浜市の
現場には、女性の死を悼む人たちが大勢、訪れているという。
事故のない踏切への工夫は何かないだろうか。尊い犠牲を無駄に
しないためにも、何か知恵はないだろうか。

Home > M.N氏の岡目八目 > 善意の救助

Search
Links

ページ上部へ戻る