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2024-04-25
2019年以来、5年ぶりに海外へ出かけました。
行き先はアメリカ東部、ロータリークラブの奨学金を得て
留学している3名を訪ね、併せて現地のロータリークラブの
例会に参加するというツアーです。
企画された旅程は4泊6日で、実質的に現地での活動は
3日間しかないので、私はアメリカの友人グレッグに連絡をして
ツアーより2日早く渡米して、久しぶりに会うことにしました。
グレッグは2007年にロータリーのGSEプログラムの団長
として来日し、我が家にも1週間滞在した縁で親しくなり、
その後ウエストバージニア州の彼の家に2008年と2012年の
2回泊りました。その彼とチャールストンで会う約束を。
2007年来日したGSEメンバー(左から3人目がグレッグ)
グレッグの自宅(2008年)
グレッグの自宅(2012年)
GSEはGroup Study Exchangeの略で異なる国のロータリーの
地区が提携して、40歳までの社会人を募り、自分の職業が他国で
どのように行われているかを体験する1か月に及ぶプログラム。
私は図らずも2007年この委員会に属して、2010年にはアメリカ・
サウスカロライナ州との交換プログラムの委員長を務めました。
2010年に来日したGSEメンバー(右端がバネル)
2012年サウスカロライナ州を訪問
バネルの自宅前で
この時来日した一員のバネルとは交流が続き、2012年の
グレッグ宅の2度目の訪問の後、彼女を訪ねたことがありました。
そのときバネルがチャールストンへ連れて行ってくれたので
今回が2回目。グレッグの推すホテルで落ち合い、翌日郊外の
プランテーション(農園)を彼に案内してもらいました。
マグノリア・プランテーション
広大な敷地の半分くらいは沼地でアリゲーターが水面に顔を出し
大木にはスパニッシュモスという白ヒゲのような植物が垂れ下がり
これこそ大自然がそのまま残る南部特有の風景です。
夕刻にはダウンタウンのレストランへ。彼は私が音楽好き
なのを知っていて、気取った雰囲気でジャズが聴けるお店に
招かれ、8年ぶりのグレッグとの再会の夜を堪能しました。
。
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ページ作成日 2024-04-25
2024-03-13
「近現代建築のウォーキング視察会」に参加しました。
これは世界的建築家が共演して、新旧の名建築が立ち並ぶ
東京・銀座の街を見て歩こうという主旨の会です。
集合場所は昭和7年竣工の奥野ビル。設計者の川元良一は
震災復興を目指した同潤会の建設部長で、同時期に九段会館
も設計しています。昨年知り合いがここでミニコンサートを
行ったとき、私は初めて建物の中に入りました。
次は近くにある昭和5年築のヨネイビルに続いて、銀座1丁目
中央通りの貴金属店へ。外部のステンレス製の波型ルーバーを
施工した金属工事の会社の人も同行し、いかに難しい設計者の
要望を実現したかを解説してくれました。
ヨネイビル
アルティメイトダイヤモンド本店
そのあと4丁目に向い松屋銀座店に並ぶルイ・ヴィトンの
店舗へ。とても複雑な金属のファサードもこの会社の施工。
松屋とは別に見えますが実は同じ建物で、ヴィトンの要望で
あたかも違う建物のように設計した結果だったのです。
再び1丁目に向いマロニエ通りを入ったところがV88ビル。
11階までこれほどのカーブのステンレス外壁は見たことはなく
金属会社も施工可能かと悩みながら3次元データで製作すると
現場はピッタリ合って、信じられないほどだったとのこと。
4丁目の和光は昭和7年竣工。服部時計店の創業は明治14年、
設計者の渡辺仁は同時期に東京国立博物館も手掛け、モダニズム
の波に抗して重厚なネオ・ルネサンス様式を実現。これが今でも
銀座のランドマークの地位が揺るがない最大の要素でしょう。
解体前の三愛ビル
建築中の三愛ビル
なんと向かいの三愛ビルは、60年を経て老朽化という決まり
文句?で解体が始まっていました。建築のデザイン性が今では
特段ではないにしても、4丁目の定番が無くなるのは残念です。
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ページ作成日 2024-03-13
2024-02-27
都内で開催されているフランク・ロイド・ライト展
に立ち寄りました。驚いたのは平日の夕刻にも
かかわらず、整理券が発行され30分待ちだったこと!
日本でのライトの人気の元が、今は明治村にある
帝国ホテルの設計者ということだけでは理解できません。
明治村・帝国ホテル
私がライトの設計した建物を初めて現地で見たのは
約30年前、ロスアンゼルスの「ホリーホックハウス」。
名称のhollyhockとはタチオアイという植物の名で、
神殿風の外観、入口の廊下の天井高が低いこと、中の
大きな暖炉と日本の屏風の印象が強く残っています。
2回目は10年前に当社で企画したアメリカ不動産視察で
まず訪れたのがニューヨークのグッゲンハイム美術館。
内部は大きな吹き抜けがあり、それを取り巻くらせん状の
廊下が展示スペースとして一番上まで続くユニークなもの。
住宅設計が中心だったライトの晩年の傑作です。
次に行ったのがピッツバーグ郊外の「落水荘」。発注者の
カウフマンが別荘の設計を「滝を眺めて過ごしたい」と
要望して依頼したのに対し、ライトは滝の上に住居を構える
ことで実現。世界の名作住宅で抜きんでたものになりました。
2017年にはシカゴ郊外のライトの自宅と建築スタジオへ。
ここが彼の建築家人生の出発点で、プレーリースタイルという
ヨーロッパとは違うアメリカ独自のスタイルを考案しました。
今回の展示会を見て、いつか行ってみたいと思った建物が
ジョンソンワックス本社ビル。1936年、ライト69歳の
時の設計で、「落水荘」が完成した年です。彼が住宅で
表現した有機的な建築とは異なるモダンなオフィス空間を
80年以上前に手掛けたことは意外で、それが今でも現役として
存在しているのをこの眼で確かめてみたいです。
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ページ作成日 2024-02-27
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