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2023-10-16
先日、二子新地の周辺を散策する会に参加しました。
主催は「大山街道ふるさと館」という川崎市の施設で、
当社が工事を施工して平成4年に開館。大山街道に関わる
歴史などの展示とともに、学習の場も提供しています。

大 山 街 道
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ふ る さ と 館
大山街道は江戸の赤坂御門から雨乞いで有名な大山までの道。
江戸時代中期 に「大山詣り」がブームになって有名になり
後期には駿河のお茶、秦野のたばこなどを江戸に運ぶ輸送路
として多くの物や人が行き来して栄えた歴史ある街道です。
当日私たちは小雨の降る中二子新地駅に集まり、多摩川の
「二子の渡し」のあった場所へ。大年14年に二子橋が架かる
まで、ここから渡し船で対岸の瀬田と行き来していました。

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土手を降りると岡本かの子の文学碑があり、ここにある彫刻は
かの子の息子・岡本太郎の作、台座は何と丹下健三の設計!
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かの子の実家「大貫家」は江戸時代には幕府の御用を務めた
高津の大地主。今はない大貫病院の跡地にも立ち寄りましたが
この病院は、かの子の弟の大貫喜久三が大正10年に開設した
ことが、今回調べて初めて知りました。

かつての大貫病院
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現在の跡地(マンションと公園)
最後に訪れたのは料亭「やよい」。途中の古い街灯柱には
「二子三業組合」の文字。三業地とは芸妓置屋・待合・
料亭の三業種の営業が許可された区域とのことです。
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酒造業のかたわら東京・吉原で待合を営んでいた大貫吉之承は
橋の開通後に二子にも歓楽街をとまず自分の水田に待合「大和」
を開店。その後吉原や向島の料亭などにも声をかけ、最盛期には
100人の芸者が行き交う花街が出来たのですが、今残っている
のはこの「やよい」だけで、営業は既に終了しています。
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戦後建てられたこの料亭は、改修の跡もなく当時の雰囲気を
そのまま保っていました。何とか将来ともこの建物を残して
二子新地の歴史を後世に伝えていく方法はないでしょうか?
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テーマ名
ページ作成日 2023-10-16
2023-09-25
先週、ミュージカル「生きる」を鑑賞しました。
この原作は1952年に公開された同名の黒澤明の監督
による映画です。私は50年近く前に観ていますが
とても感激し、私の黒沢映画のベスト3に入ります。
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映画「生きる」のラストシーン
上演は初台駅からすぐの新国立劇場。日本の伝統芸能の
公演は国立劇場がすぐ思い浮かびますが、オペラやバレー
演劇という舞台芸術のための劇場を、という要望が国を
動かして国立劇場から約30年遅れて1997年にオープン。
その候補地選びは難航したそうで、明治時代にできた
初台の東京工業試験場が茨城県つくば市に移転することに
なりその跡地に決定。建設に先立ち国際設計コンペが行われ
200以上の応募作品の中から、当時竹中工務店の設計部
にいた柳沢孝彦氏の案が当選したとのこと。
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私は黒沢映画を果たしてミュージカル化出来るのか?と
少し疑問を持ちましたが、舞台を見て納得しました。
黒沢監督の映画では少ない現代劇で、舞台は主人公の自宅
と役所と公園予定地、そして夜の酒場のみで、役所勤めの
定年間近の課長が、当時は不治の病の胃がんになって目覚め
余命を本当に市民のために捧げるというストーリーです。
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映画で主人公を演じた志村喬は黒沢映画に欠かせない存在で
1948年「酔いどれ天使」で主役に抜擢されたあと、「生きる」
の2年後の「七人の侍」では三船敏郎と共に志村喬の演技が
“世界の黒沢”と呼ばれる原動力になったとことは間違いありません。
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黒澤明は生涯30本の映画を監督しましたが、志村喬は
その内の21本に出演。黒沢ファンの私も5,6本はまだ観てない
ので、これを機に全作品をじっくり鑑賞することにします。
テーマ名
ページ作成日 2023-09-25
2023-08-30
私が小学生の頃、祖父は下新城の地にあった平屋の家を
100坪を超える大きな2階建てに建て替えました。
中は応接間とDK以外すべて和室で畳の数が98帖!その後
私が高校3年の時に隣に家を建て引っ越して同居したのです。
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竣工直前の祖父の家
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内部の和室
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中央が祖父、左端が父

以前の私の家と父(祖父)の家

以前の作業所と倉庫
この敷地は南側が池のある庭、真ん中が住宅で、北側に
会社の作業場と倉庫があって、今回庭の部分を残して
私と娘夫婦の自宅を含む5階建ての賃貸マンションを計画。
賃貸住戸は22、日影規制のため北側は5階から階段状に
下がってきて最上階の床面積は一番少なく住戸も2つ。
その一つは床面積88㎡と並みの分譲マンションより広い
3LDKで家賃も24万円、もう一つの2LDKも19万円。
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完成予想図
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東側外観
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広いバルコニーのあるタイプ
募集を始めるとこの住戸から申込が入って、そのあとも
家賃の高い方から決まっていき、これは最近の傾向で、
前回ブログに書いた「UNFLAT」と全く同じでした。
この賃貸は、部屋で楽器が弾ける「サウンドステージ」と
「ペットケア」の両要素を持ったコンセプトマンションです。
1階共用部の奥に「ペットケアルーム」を設け、専門家が
月1回来て、犬と猫のケアをしてくれます。
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エントランス
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ペットケアルーム
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足洗い場
さてエントランスはとても広く設計されたので一工夫。
まず入口からの壁面には8枚の油絵を掛け、画廊風に。
このほとんどは絵が好きだった父が持っていたもの。
更に奥にあるスぺースは入居者がくつろげる空間にと
父の蔵書を収める本棚を作りその前には大きな革張りのソファー。
これは昔祖父が買ったもので、その脇に当家で使っていた食卓
テーブルを置きました。自分の住戸以外にゆっくり過ごせる
場所がある、というのも賃貸の魅力になればと思っています。


父の家にあったソファーと本

私が使っていたテーブル
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ページ作成日 2023-08-30
営業時間:8:30~17:30 土日祝定休
営業時間:9:30~18:00 火水祝定休