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2018-09-25
パリの初日はポンピドーセンターから。1977年にまだ
無名だったリチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノの設計。
完成時に起こった賛否両論は、かつてのエッフェル塔のように
築後40年の現在、パリ市民はこの建物に肯定的と聞きました。
2014年完成のフランク・ゲーリーのルイ・ヴィトン財団
美術館は、今回の視察で最も新しい建物です。当初1億ユーロ
だった建築予算が5億ユーロかかったそうで、収蔵品もあるようですが
独特の曲線の構造体やこの存在自体が美術品ということでしょう。
パリの郊外にあるコルビュジエの代表作の一つサヴォア邸は
私は二度目の見学です。1931年の完成で、当時の敷地は今の
7倍あったとのこと!彼が唱えるピロティ、屋上庭園、水平連続窓
などの「近代建築の5原則」はすべて盛り込まれていて、90年近く
たった今でも未来を感じさせる建物です。
夕刻、コルビュジエのやはり代表作の一つロンシャン礼拝堂を
見るためTGVに乗車、約1時間半で宿泊地ストラスブールへ。
翌日現地へ向かうと小高い丘の上に建物の一部が見えてきました。
ストラスブールの街
大きな弧を描くコンクリートの屋根が特徴的で、それまでの
モダンデザインとは明らかに違う原始的ともいえる建物です。
中に入ると様々な形の窓からの自然光が差し込み、幸運にも
ちょうど日曜日の礼拝に立ち会うことができました。
2011年に完成したビジターセンター、及び修道院はレンゾ・
ピアノの設計で横長の建物は半分土に埋まり、全体の景観を
極力壊さないよう配置されていました。サヴォア邸もそうですが
広大な敷地に建つ独特な建物のフォルムが、周囲の自然ととても
調和しているよう感じるのは、コルビュジエの力なのでしょう。
ビジターセンター
パリに戻る途中、ロレーヌ地方の中心都市ナンシーへ。
ここはドイツと争奪戦が繰り返された地で、私たちは1700年代
中頃にできたスタニスラス広場の周辺を散策しましたが、小都市に
これだけ広大な広場があるのは驚きで、日本の街とは根本から
全く違うということを感じました。
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ページ作成日 2018-09-25
2018-09-24
1日目の最後は、ミース・ファン・デル・ローエ設計の
「バルセロナ・パビリオン」を見学。これは1929年の
バルセロナ万国博覧会のドイツ館で、1986年に復元された
ほぼ石とガラスから成る素晴らしい現代建築です。
翌日はバルセロナから3時間バスで北上し、フランス
国境に近いカダゲスへ。ダリは4軒の漁師の家を買取り
「卵の家」を作り40年に渡り住みながら改装したとの事。
交通渋滞で時間に遅れてアトリエ内部は見られなかった分
海辺の敷地をくまなく見学できました。地中海をバックにした
屋根上の「卵」は秀逸でダリの鬼才ぶりが発揮されています。
帰り道、フィラゲスのダリ劇場美術館に寄りました。
元々の劇場を当時の市長がダリに持ちかけて1974年に
美術館が誕生し、奇想天外なダリ・ワールドを発信しています。
この日の夜はフラメンコを予約。レストランで食べながらでなく
舞台の三方を座席で囲む形で、久しぶりに本場ものを堪能しました。
翌日はバルセロナの最終日。まず予約した英語ガイドによる
カタルーニャ音楽堂の見学です。モンタネールの設計は
装飾美をとことん追求し、解説の前に流れたパイプオルガン
によるバッハも相まってホール全体が芸術作品のように感じ
現地ガイドの英語も大筋は分かりホッとしました。
そのあとはガウディのカサ・ミラ。波打つような石材による外壁と
うねるような鋼製の手すりが異彩を放ち、建設当時は
周辺住民には不評だったようです。またオブジェにしか
見えない屋上の巨大な煙突や換気口はとてもユニークです。
最後のカサ・バトリョは時間がなく、外観のみでしたが
カサ・ミラに優るとも劣らない独創的なガウディの世界です。
内部の見学は次回の楽しみとしました。
夕食を取った後、バルセロナをあとにして空路パリへ。
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ページ作成日 2018-09-24
2018-09-23
4年前にF・L・ライトの落水荘やニューヨークの
不動産事情を視察するツアーを行いましたが、今回は
コルビュジエ、ガウディなどの建築の視察を企画しました。
出発の1週間前から気になった台風は西へそれて、4日の
午前10時半に成田を発ち、パリ経由でバルセロナへ現地時間の
午後7時半に到着。関西空港はこの台風が直撃し大変なことに。
私も初めて訪ねるバルセロナ、翌日はアントニ・ガウディの
設計したグエル公園とザグラダファミリアを見学しました。
1852年生れのガウディは装飾性などフランスの「アール・ヌーボー」
と共通点があり、スペインでは「モデルニスモ」と呼んでいます。
グエル公園はガウディの支援者のグエルが山の手に60戸の宅地
造成を計画し、その中央広場などの設計をガウディに依頼しました。
ただ販売は失敗したのですがバルセロナ市が買い取り、公園として
残ったのは私たちにとって幸運でした。
サグラダファミリアの着工は1882年。最初の建築家が辞任したあと
実績のない31歳のガウディが抜擢され、生涯を聖堂の建設にかけ
ガウディ没後100年の2026年に完成予定です。混んでいて
素晴らしい彫刻やステンドグラスはあとから写真で堪能しました。
バルセロナの郊外にあるグエル教会は1908年に着工しましたが
サグラダファミリアの方が忙しくなり、半地下の聖堂部分のみで
地上の教会部分は未完成のまま終わりました。
この日はモンタネールの設計によるサン・パウ病院も見学。
6つの病院が統合され400×400mの敷地に1902年から
30年にかけて48棟の建物が建設され、2009年まで病院として
使われていたとのこと。敷地の広大なことと、すべての建物を
建て替えることなく保存しているのは驚きました。
1893年バルセロナ生れの画家、ミロの美術館は1975年築。シュール
レアリスムの自由な画風にふさわしいデザインで、建物の内外に
展示された絵画や独特のオブジェをゆっくり見ることが出来ました。
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ページ作成日 2018-09-23
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