スタッフブログ
心あたたまる商店街
- 2008年12月 1日 09:47
- M.N氏の岡目八目
近ごろ、こんなにうれしいせりふはめったに聞けるもんじゃない。
街の時計屋さんの一言にしびれた。
それも初めて入った店でのことだ。
愛用していた腕時計が止まってしまった。
電池を交換してもらおうと商店街を歩き
看板を見つけて飛び込んだ。調べてもらうと
内部のムーブメント(駆動装置)が壊れているため
電池を換えても動かないという。
どうせ安物。あきらめて帰ろうとしたとき
主人がさらりと言った。
「もし思い出の時計ならば、外側はそのままに、
ムーブメントだけ取り換えてさしあげますが・・・」。
あくまで控えめな口調は変わらない。
だれの時計でも、その人だけの固有の時を刻んでいる。
その中には、いつまでも大切にしておきたい時間もある。
主人の言葉は、客とともに人生を歩んできた時計に対する
心憎い配慮だった。
総務省の調査では、自主営業の数が、
今年54年ぶりに500万を割る見通しだという。
売り上げ不振や後継者難に悩む卸売り・小売業の減少幅が
最も大きい。「顔」でもあった商店街は危機的な状態だ。
しかし、この店のような接遇に
元気を出すヒントがあるのではないか。
「内部のムーブメント」をもう一度見直してほしい。コチコチと
商店街の歴史を刻んできた時計が止まる姿は見たくない。
(M.N)
日本民家園の旧原家邸宅―ジェクトの前史時代の仕事
- 2008年11月30日 10:09
今回は、ジェクトとその前身である㈱川崎組・市川組よりもさらに前の、いわば当社の前史時代の仕事のことを書きたいと思います。
皆さんは、多摩区の生田緑地にある「日本民家園」に行かれたことがあるでしょうか。その民家園の入り口を入るとすぐ右手に、とても大きく立派な木造建築が見えてきますが、これがかつて中原区小杉陣屋町に建っていた「旧原家住宅」です。
日本民家園のサイトの「旧原家住宅」の説明には、次のとおり記載されています。
「川崎市中原区小杉陣屋町から移築した総ケヤキ造りの豪壮な2階建ての民家。明治24年から22年の歳月をかけて大正2年に完成した。日本の木造建築技術が高度に磨かれた明治時代の建物でもある。」
この川崎市重要歴史記念物にも指定されている原家の住宅ですが、実はこの建物、ジェクトとはおおいにご縁があるのです。
この建物は、川崎屈指の旧家である原家の屋敷として、上にもあるとおり22年(!)をかけて完成させた大規模なものですが、建設にあたり、棟梁として腕をふるったのは、ジェクト創業者市川重太郎の伯父の市川登代次郎、副棟梁が父親の清次郎でした。
当時修行中だった重太郎も、呼び出されてこの仕事に8年間たずさわり、数々の知識・技術を修得したと伝えられています。
さらにこの建物は、平成3年に、現在の日本民家園に移築されたのですが、実はその復元工事を請け負ったのも、ジェクトなのです。
明治時代の建築と、平成になっての移築・復元、本当にご縁の深さを感じさせる建物です。
旧原家住宅のある、川崎市立日本民家園のサイトは コチラ
(てっちゃん)
明治44年(1911年)、原邸の上棟式のさいの写真です。
平成3年(1991年)、ジェクトによって日本民家園に移築された旧原邸。
精巧に組み立てられていたケヤキの材木を一つずつ丹念に取り外し、
現在の場所に、同様のやり方で元のように組み立てました。
解体から移築完了まで、足かけ4年の期間をかけたそうです。
ひと足早い紅葉狩り・・・
- 2008年11月25日 09:40
昨日、午後からの雨にも負けず・・・朝から鎌倉に行って参りました。
まだ紅葉には早いとは思っていましたが、少し色づき始めていました。
雨が降る前に、まずは『瑞泉寺』を訪れました。
山の奥にある『瑞泉寺』は静かで情緒があり落ち着く所です。
もう少し色づいていると思っていたのですが残念でした。
やはり鎌倉は12月半ばが見頃だそうです。
『瑞泉寺』はもみじが多いので真っ赤に色づきます。またその頃に訪れたいと
思います。
(色づき始めたもみじ『瑞泉寺にて』)
次に『長谷寺』を訪れました。
『瑞泉寺』より色づいていて、人も多く賑わっていました。
ちょうど22日からライトアップが始まったばかりで、
大勢の方々が並んで訪れているようです。
それほど、17時から18時までのライトアップは、幻想的ですばらしい!
とお団子をいただいたお店の定員さんに教えてもらいました。
そのお店こそ、あじさいの時期に訪れた時は、
お寺が閉まるぎりぎりだったため閉まっていたのです。
今回はお昼時に入店することができました。
ここからの眺めは最高で、窓側に座りながら上から見渡す景色は格別でした。
ちょっと一息つくのに癒されるお店です。癒しのお供においしいお団子がおススメです。
そうこうしているうちに・・・雨が降り出したのでライトアップは諦めました。
お天気なら、17時まで頑張ってぶらぶらしているつもりでしたが、
本格的な雨と本格的な寒さには勝てませんでした。
12月8日までライトアップは開催されているので、できたら再チャレンジしたいです。
長谷寺では、ちょうど、『和傘アート展』が開催中だったので、
色づき始めた木々の中に飾られた和傘はとても存在感があり素敵でした。
(『長谷寺にて』)
もうひとつお寺に立ち寄りました。
奥深い所にある『妙本寺』です。
こちらも紅葉では有名なんですが、雨がひどく紅葉はいまひとつ・・・
きっと見頃の時期は真っ赤に染まるもみじに包まれた山門が出迎えてくれるはずです。
来月に訪れたらご報告いたします。
(しむりん)
もうすぐ12月
- 2008年11月22日 12:00
もうすぐ12月ですね。
クリスマスで、街もにぎやかになってくる季節です。
不動産部の新城店では、さっそくクリスマスツリーとリースを飾って、ムードを盛り上げています。
皆さん、どうぞお気軽にご来店ください!
(てっちゃん)
湯タンポ
- 2008年11月20日 18:33
- M.N氏の岡目八目
「子供の頃の夜の記憶につきものなのは、湯タンポの匂いである」
冬になると風邪をひきやすくなるため、風呂は一晩おきで
その代わりに湯タンポを寝床に入れてもらえたと
作家の向田邦子さんは『子供たちの夜』でつづっている。
母がヤカンからお湯を注ぎ、口金を締めて
古くなった湯上げタオルで包み
火傷をしないよう丁寧に紐でゆわえた。
翌朝までホカホカと暖かく
そのお湯で顔を洗ったことなどを思い出す。
ショッピングセンターやホームセンターで
湯タンポが売れているようだ。
灯油価格、電気やガスの料金の値上げで、暖房費節約のため
今冬は湯タンポ使用者が増えているそうだ。
景気の先行きが不透明な中
冬支度を前に消費者は節約の知恵を絞っている。
幼いころ、冷たい寝床に入ったら足先に湯タンポがあった。
母の愛情を感じた。
今冬はそんな思い出を孫に話しながら
思い出をつくってやりたい。
(M.N)
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